2016年01月01日
雪は少なかったけど、寒かった。
さすがに三吉神社だ。午後2時だというのに、まだまだ参詣人は多く、長蛇の列が続いていた。
でも、この試練の時間がご利益を倍増させるのだと信じ、ボクらは待った。
考えてみたら、ババメ時代は村の鎮守様のような小さな神社しか行ったことがない。
宝くじ売り場の大小によって当たる確率が変動しないように、神社の大小によってもきっとご利益確率は変動しないのだろうけれども、どうしても「よく当たる売り場」に行きたくなるのが人間の心情。
だ〜れもいない「閑古鳥神社」よりは「行列のできる繁盛神社」のほうに並びたくなってしまうのよね。
そんな思いでここへやってきた。
同時に、きものを着て参詣というのも「おつ」なものだろうという思惑もあった。かっこいいべなあと。
しかし、秋田の人はみな現実主義者であった。寒がりであったし、足元の滑りを気にする人たちであった。ファッションよりも健康と無事故を最優先する人たちであった。誰もきものを着ている人はいなかった。。。
が、驚くなかれ、実は妻の装備は完璧だったのだ。足元の草履は、北海道の会社から買ったもので、「滑り止めくぎ」が5つも打ち込んであったのだ。氷の道を安易なシューズでツルツル滑って転んでいる若者たちを後目に、ちっとも動じていなかった。余裕のヨシコちゃんだったのだ。
そんなわけで、ボクたちは1時間以上待って無事参拝を終え、帰りにかじかんだ手でおみくじを引いた。
「吉」の割に何やらボクのおみくじはいいことが書いてあった。ちょっと忘れたけど、それを読んだときのこの目ヂカラがそれを表している。そうそう「物事はちょっと離れて見るとよい」というようなことが書いてあった気がする。どういうことだろう? 熱くなるな! ということだろうか? ならばもっともな教えだ。
「中吉」の割にはあまり有頂天になるようなことが書かれていなかった妻だが、それはそれで気持ちを引き締める効果がありだろうと、彼女は前向きだった。とにかく、とても気持ちの洗われる初めての「三吉神社の元朝参り」だった。完全装備の妻に比べて、ボクは案外寒かったけど。。。