「こったんありがとう!」



 2016年08月21日

 妻が踊りの稽古で石巻に帰っている間、丸1日ボクはこったんに遊んでもらったわけです。



 朝10時にアウディークアトロに乗って迎えに来た彼は、いろいろと壮大な構想を持ってこのツアーに臨んでいた。



「いざ、県南へ!」
 の掛け声とともに、一路県南に向かった。
 県南と行っても広いが、湯沢とか西馬内とか羽後町とか、そーゆーところがキーワードのようだった。
「由利本荘のほうから見る鳥海山だけが鳥海山じゃない、こっちからの眺めも素晴らしい」と自慢げにこったんは何度も言ったものだった。
 が、ちょっと雲がかかっていてイマイチな感じだった。(が、言わなかった)



 もう一つ、別の意味で彼が目指したのは『そば屋』であった。
「ここのそばのつゆはとにかく今までどこでも食べたことのないものだ」
 という西馬内の「彦三(ひこさ)」というそば屋。
 11時半開店なのだが、11時に着いたらもう人が並んでおり、店の人は親切にも中に入れてくれたのだった。



 こったんはかき揚げそばの特盛を頼んだ。この満足そうな顔をご覧ください。
 かき揚げは「ヨモギ」である。これもうまかった。



 ボクは並みでもこんなに。甘しょっぱい出汁のよく出たそばだった。満足、満足。
 続いて向かったのは、羽後町出身の漫画家「矢口孝雄」の「漫画美術館」だった。



 何やらお城のような建物。中は夏休み終了間際の小学生などがいっぱい。



 カーナビに何度も欺かれながら、由利本荘市の、その名も『業務スーパー』に来た。
「この店、秋田市にはないのが謎だ」とこったんは不思議がり、残念がっていた。



 柄にも似合わず「自炊はしょっちゅうやってる」というこったんは、巨大なおなかをゆすりながら巨大なダシの箱や巨大なにぼしや巨大な味噌汁や巨大な鰹節や巨大ないろいろな業務用出汁を買いあさっていた。
 ボンカレーのようなものも10個パックで買っていた。



 それからまたナビにおちょくられながら、山道を走り、本当は真田家の姫の「おまん」とかいう人のなんちゃらに行く予定だったのが、なぜか「亀田不動滝」に来ていた。



 森林浴、滝のミスト、マイナスイオンが気持ち良かった。







 それから川辺の山の中を走り「ここが自分だけが知る、秋田市で最も素晴らしい景色!」と太鼓判を押す場所に向かったが、行ってみると、そこは10月まで閉鎖されていることが分かり、こったんはたいそうショックを受けていた。また秋に来る気満々だった。



 山を下りてきて、見えてきたのは、秋田市民にとっては誰でも一度は行ったことがあるという「高尾山」からの眺めだった。



 いやあ、お疲れちゃんでした。こったんありがとう! 持つべきものは友だなあ。



 居酒屋でいろんな話をして、意外と早めに切り上げ(彼が疲れていたんで)ボクは川反から歩いて秋田駅からバスで帰ってきたのでした。

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