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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』
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『美しい耳』650

 これほど美しい「耳」をボクは見たことがない。
 完璧に美しい。非の打ち所がない。保険をかけたいくらいの「耳」だ。OH! ビューティフルイヤ!
 写真で紹介したかった。
 でもやめた。
 なぜかというと、その「耳」の持ち主は妻だからだ。
 誰かが羨ましがって、寝ている間に持っていくかもしれないじゃないですか。
 「耳」を、しかも「妻の耳」をこれほど愛している男は少ないと思う。

 (2011.02.24)   このページのトップへ

『死語観』649

 死後観ではない。死語観である。前者高尚、後者低俗(?)。
 「gooランキング」によれば、「今でも使ってしまう死語ランキング」トップは「うそピョーン」だそうである。
 以下、「だいじょうブイ」「ガビ〜ン」「余裕のヨッチャン」「そんなバナナ」と続く。
 なぜこんなことを書いたかと言うと、昨日、妻が何かの拍子に「レッツラゴー!」と言ったからである。残念ながら「レッツラゴー!」はランキングに入っていなかった。
 ボクらの場合、年齢的にも職業的にも(?)「サブイ!」と感じる死語観が一般人とは少しずれているようだ。
 例えば「マタンキ」とか「パイオツ」とか「クリソツ」とか「モノホン」とか「パーペキ」をサブイと感じる。「ボイン」とか「ナイン」とか「チョメチョメ」とかもそうだ。(そういうの多いな)
 メールの最後に「4649!」と書かれていたときは、マジ気を失ってしまった。

 (2011.02.24)   このページのトップへ

『オモロイ男』648

 今日初めてこのエッセイを読んでくれた方にご紹介します。
 この男は、しょうもないほどオモロイ男です。このエッセイでは「真理代表」に次いで、「石巻のおばあちゃん」と並んでレギュラー化している名物キャストです。
 初出は確か『日本最高峰に立った男(104)』だったはずです。でっかく写真で紹介しました。
 ボクと一緒に『積善クラゲ』という「おじさんユニット」でバンマスもやっております。
 名前はトーエイ(本名 鈴木東栄)、某大手予備校の数学の講師。山と星とフォークを愛し続けて37年の男です。いいヤツなんで、どうかこれからもごひいきに願います。
 さて、ボクは今日、朝メールをチェックしていて驚いたことがありました。
 そのトーエイから7連発でメールが入っていたのです。なんだ、なんだ、なんだ?
 メールのタイトルは順に、『緋色の脇息(180)に物申す』→『訂正版』→『訂正版の最終版』→『「移行」の漢字が間違えてました。訂正版の最終版の、さらに最終版です!』→『追伸』→『さらに追伸』→『以上』。
 おいおい、1回で書けよ。
 彼が何を言いたかったかは、『緋色の脇息(180)』を見てくれればよーく分かります。
 それから、『追伸』にはこんなことが書いてありました。

 伊藤真理をローマ字で書くと、『愛に始まり、愛で終わる』すご〜い! 但し、真ん中にMが居座っているぜ!

 こんなことも。

 雑感27の『ハッピーハンバーグ』は、なんだか泣けてきます。『役目は夫に引き継がれ〜』、の件(行)は好感! 好感! 真理ちゃん、大好きです!

 妻はこの表現には複雑な顔をし、最後のメール『以上』に書かれた「終了」の二文字に大爆笑しながら、「ご苦労さんだわね」と言いました。

 (2011.02.24)   このページのトップへ

『エッセイのワナ』647

 例えばどっかの飲み屋さんに初めて入った時、そこの店長やママさんが常連客とばっかし話をしていて、こっちには全然注意を払わなかったらどうだろう。
「感じワル!」
 そう思って、もう二度とこんな店来るもんか! と思うだろう。
 そういう経験ありませんか?
 昔、仙台の国分町で妻と飲んだ時、『ヤマコー』という寿司屋がそうだった。今でもその時の恨みは消えず、こうして実名で書きたくなったりするくらい「やな店」だった。
 ひるがえってエッセイやブログに話題を転じると、いつも「常連」ばかりが出てくると「一元客」は引いてしまう。
 初めて見に来てくれた読者にとって「感じワル!」の店になってはいけない。
 そんなことを夕べ、妻と話し合いました。
 また行きたくなる店、何度でも足を運びたくなる店、そんな店を目指さなければいけない。そのための企業努力を惜しんではいけない。
 どうか、率直なご意見ご感想を切にお願い申し上げる次第です。
 皆さんの声を真摯に受け止め、日々改善進歩の精神で頑張ってまいる所存です。
 最後までふざけないで書き切りました。オチがないところがオチと解釈してください。

 (2011.02.24)   このページのトップへ

『文通』646

 もう40年以上も前のことだし、その人も結婚して名字が変わっているだろうから、実名でお話ししてもいいですよね。
 その人の名前は「ソーマサトコ」さんと言いました。
 小学校5年生くらいの時、農協が出している「こどもの光」という雑誌の「文通コーナー」がきっかけで、彼女との文通が始まりました。
 彼女はとてもきれいな字を書く、津軽郡の人でした。
 1年ぐらいたって、初めて写真を送り合いました。その白黒写真に写っていた彼女の顔を今でもはっきり覚えています。八重歯が可愛い笑顔の素敵な女の子でした。
 それから家にあった黒い電話機で話したことも覚えています。手が震えました。彼女は津軽弁だったので、あんまりよく意味が分からなかったけど、こっちも秋田弁のズーズー弁だったわけで、お互いアガッっていたこともあって、何をしゃべったか全然覚えてません。ただ、日本は広いなあ、と思いました。
 それが原因だったわけじゃないけど、そのあとだんだん文通が間遠くなっていき、ボクらはそれっきりになりました。
 最近、津軽の人と縁ができたせいか、なぜかその子のことを思い出すのです。
 元気かな。何してるのかな。もしかして林檎農家に嫁いで、あのジュースを作ってたりなんかしてないかな?
 うい〜い、懐かし〜い、春の淡雪のようなボクの記憶です。

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『バとアイ』645

 帰りのクルマの中で、『バ』と『アイ』について話し合った。
 何のことだかサッパリ分からないでしょう? 今から説明しますね。
 「バ」は、気仙沼でよく使われる感嘆詞である。(妻の後輩が教えてくれました)
 一方「アイ」は、秋田(特にこの辺)でよく使われる感嘆詞である。
 こんなふうに使う。
 ビックリしたとき。
「バッ!」
「アイッ!」
 非常にビックリしたとき。
「バッ、バッ、バッ!!」
「アイッ、アイッ、アイッ!!」
 死ぬほどビックリして腰を抜かしそうなとき。
「バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ、バッ・・・!!!」
「アイッ、アイッ、アイッ、アイッ、アイッ、アイッ、アイッ、アイッ、アイッ・・・!!!」

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『老眼鏡ドゴーッ!』644

 スーパーAMANOで、大変恥ずかしいことがあった。
 100円くらいの老眼鏡を買おうと思っていたのだが、その場所が分からなかった。
 ボクは「老眼鏡どこですか?」と聞くのが、ちょっと恥ずかしかった。
 どうしてか分からないが恥ずかしかった。そのことを妻に言うと、
「何、色気づいてんの? 私が聞いてあげる」と言われた。
 別に色気づいてるわけではない、と思ったが黙っていた。
「あのう、老眼鏡どこでしょうか?」
 ボクの気持ちを考慮して、妻が小声で店員に聞いてくれた。
 店員はちょっと考えてから、サービスカウンターに向かって、
「ローガンキョー、ドゴーッ!」と叫んだ。
 サービスカウンターの人は、それに応えて、
「ローガンキョー、コゴダァー!!」叫び返した。
 半径100メートル以内のお客が、全員驚いて振り向いた。
 それを受けて、また店員がボクらに叫んだ。
「ローガンキョー、あっちで〜す!!」おいおい、ここは叫ばんでもいいとこだろが!
 客が全員ボクたちを見た。恥ずかしかった。顔から火が出るくらい恥ずかしかった。

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『怖いレジ』643

 スーパーAMANOの中に、日本語で言うと『トラ』という酒屋がある。
 ボクらはよくこの酒屋を利用するのだが、ただ一つ困ったことがある。
 5人ぐらいいる従業員のうち、「怖いおばちゃん」が1人いるのである。
 今日はその人だった。
「やべっ・・・」入口でその人を見かけると、ボクらはビビル。
 何が怖いかと言いますとね。
 顔が怖いの。なんかいつも怒ってんのね。
 それから、入れ方が超ガサツなの。ガサガサ、ガダガダ、ゴドゴド・・・バーンッ! って感じ。
 ボクたち、何か悪いことしました〜? 何か怒らせるようなことしました〜? うちらしかお客いないんだからさあ、そんなに荒っぽくしないでゆっくりやってよ、お願いだから。
 妻の分析はもっと仔細である。
「あの人はね、言ってる言葉は『いらっしゃいませ〜』って非常に慇懃(いんぎん)なんだけど、それと態度が『真逆』だから怖いのよ」
 なるほど、そうであったか。そのギャップが「怖さ」を増幅させるのだな。確かにマフィアの親分に「お変わりございませんか?」なんて言われたらもっと怖いもんな。
「でも、あれは性格だな。直しようがないよ。でも旦那さん怖いだろうな」と、ボク。
「ちゃんと合った人がセットになってるから大丈夫よ」と、妻。
 それにしても・・・妻でよかったなあ。

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『お札57枚!』642

 五ジャスのATMでのこと。
 入金になったお金を別口座に移そうと、経理部門を兼任する弊社代表は、緊張感をみなぎらせつつ勇んでクルマを下りた。
 専属運転手を兼任する執事のボクは、クルマの中で待機するよう命令された。
 代表はなかなか帰ってこなかった。
 心配になって様子を見にいこうと、ボクはクルマから出た。ちょうどその時、代表が戻ってきた。
「どうしたの? 混んでたの?」
「ううん。私がまごついたの」
「えっ? どういうこと?」
「いきなり57枚もお札が出てきちゃったの。それで入金の時いろいろ大変だったの」
 もちろん「万札」が57枚出てきたわけではない。
 代表は、「5」→「7」→「千円」とボタンを押してしまったのだ。

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『わ〜い!』641

 今日は久しぶりの買い物に行きま〜す。
 ポカポカ陽気に誘われて、楽しい楽しいお買い物!
 ああ、楽しいなったら楽しいな。
 今日の気温は10度くらいあるんですよね。プ・ラ・スの・・・。わ〜い!
 お酒をホジューするのじゃあ。わ〜い!
 ハマチさんにも会えるかな? わ〜〜〜い!

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『ふうちゃんの津軽弁監修』640

 津軽鉄道のSさんこと「ふうちゃん」より、代表にメールが届いた。
 先日エッセイに書いた「あんまりウメはんで、言うごどねえばって、ほっぺおぢるばって、感謝してらんです」 について的確な訂正をいただいたのでご紹介します。
 正解は『あまりめくて しゃべることばね。ほぺたこ おじるほどめ。ありがでじゃ』でした。やっぱ「ネイティブ津軽弁」は違うねえ。ホンワカ情緒が伝わってきます。さすがデス!!(当たり前か?)
 今度、津軽の小説を書く時は、是非「方言指導」お願いしま〜す。そうすると『わも、ありがでじゃ!』
 ふうちゃんは最後にこう結んでくれました。
「3月、生の津軽弁聞きにこいへ!」
 行ぐじゃ、行ぐじゃ、絶対行ぐじゃ!!

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『It is no use crying over spilt milk』639

 英語で「覆水盆に返らず」「後悔先に立たず」の意味です。
 「あとの祭り」「遅きに失す」も似たような感じかな。
(なんやなんや、数学の次は英語の授業か?)
 いえいえ、ちょっと『博学ぶり』を披露したまででございます。(どんだけえ〜!?)
 さて、どうしてこんな書き出しになったかと言うと、不機嫌な顔で今起きてきた妻が、こんな「悪夢」を見たからです。
「家族で旅行に行ってたのね」
「うん、いいじゃん、いいじゃん」
「それが全然良くないのよ。駅弁買ってたのね、私たち」
「あっ、いいな、いいな、食べたいな」
「でね、いろんなおいしそうな駅弁があってね、わたしは密かに『カツサンド』に照準を絞ってたんだけどね」
「あ、いいね、カツサンド食べたいな。サッポロ黒ビールでグビ〜!」
「結局、誰も決まんないうちに全部売り切れちゃったのよ。残念!」
「ええっ! 何やってんだよ!」 
 旅行に参加したメンバーの名前を聞いて、ボクは「なるほど」と大きくうなずいた。
 運転手はカッツ、妻、長姉のリエさん、中姉のリカさん、そして「おばあちゃん」だった。
「ああ、おばあちゃんもいたんだあ」
「うん」
「それじゃあ、決まるもんも決まんないわなあ・・・」

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『ぞろ目の日の追加考察』638

 世界の数字(数学)学者、プロフェッサー鈴木さんから、こんな追加考察が届いた。う〜ん、学校に行っている気分だ。彼が、数学のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」を受賞する日も近い気がしてくる。  

 3桁のぞろ目に限定すると、著者(ヤッシ)の指摘通り、1月11日、2月22日、11月1日の3日間、2桁だと、1月1日から9月9日の9日間(節句の日が所属)、4桁だと、11月11日の1日間で(5桁はない)、ぞろ目の日は++=13(日間)となり、やっぱりなんか不吉? (俺は仏教徒だ!)

 拡大解釈を許して、10月10日、11月11日、12月12日も『新・ぞろ目』とするなら、計16(=2の4乗)日間、二進法では、10000(二)日間と表せ、なんか幸せ気分になりませんか? (『我田引水思考』と呼びましょう)

 ちなみに『エッセイ600回記念』は、二進法では『エッセイ1001011000(二)回記念』になります(文末の(二)は数学的表記法です)。ワインは約333万本! (二進法を十進法で割るという、全く意味のない計算です)

 蛇足ながら、一般社会は十進法です。

 う〜ん。ボクも蛇足ながら思い出したことがある。
 数学のノーベル賞といわれる『フィールズ賞』にはこんな制限があった。「4年に一度」「40歳以下」「4名まで」。歳が引っ掛かる。つまり・・・無理だ。

 (2011.02.23)   このページのトップへ

『靴下ボロボロ』637

 洗濯をしていた妻が言った。
「この靴下見て!」
 見るとボクの靴下がボロボロになっていた。
 ボクはご存じのように、「ホッカイロ」を靴下に貼っているのだが、はがす時にビリビリ生地の繊維が抜けるのだ。
「こればっかりはどうしようもないね」
 ボクが言うと、しばらく思案顔で腕を組んでいた妻が言った。
「直接足に貼ったらどう?」
 冗談かと思ったが、妻はマジ顔だった。生命の危機を感じた。
「あっ、じゃあこうしようか。『貼らないカイロ』にするよ。どうせ上にもう1枚履くんだから、それで押さえればいい」
 妻はうなずいた。何とか生命の危機は去った。

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『せっかちな回覧板』636

 隣のケンゾーさんは「せっかち」なところがある。
 彼は、うちに回覧板を持ってくる。
 今それが届いた。
 立派なバインダーの中には、「オレオレ詐欺に気をつけましょう!」というタイトルで、対策をいろいろ書いた紙がはさまっている。
 へえ、今時まだオレオレなんだあ・・・、と思っていると、妻は、
「ここら辺はこれからターゲットになるのかもよ」と言う。「なるほど」と思う。
 回覧板は結構な頻度で回ってくるのだが、農協からの「種買いませんか?」だったり、「ふれあいセンターで血圧測定があります」だったりで、おおむねボクらには関係ないことばかりだ。
 ケンゾーさんからタスキを受けたボクらの次の走者は「マサシさん」なのだが、ここんちが結構遠いのである。ボクは、9人編成のチームの中で最も長い区間を走らなければならない。箱根駅伝で言えば『往路5区』って感じ。ちなみに短足のケンゾーさんの区間は徒歩30歩(フツーの人なら25歩)、最も短い区間である。
 面倒くさいなあ・・・、と思う。
 だが、そんなことを言ってられない事情があるのだ。
「やすす、行ったがあ?」
 そう言って、ケンゾーさんは何度も何度も確認にくるのである。なんでそんなに気になるの? これ駅伝じゃありませんよね。
 おまけに、台所で洗い物などをしていると、家の軒先から身振り手振りで「早く行け!」のサインを送ってくる。
 っるさい! 今来たばかりじゃん! まだ読んでないよ! と思いながらも、頭の上で大きな○を作って、笑顔でサインを送り返す(しかない)。はいはい、分かりましたよ。走りゃいいんでしょ、走りゃ。
 まったくもって「せっかち」な人なのである。そんなに気になるなら、5区を飛ばして自分で持っていってくれてもいいのになあ・・・。

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『帰ってきたウルトラマン、ヒキョー!』635

 何度も「ウルトラマンネタ」であいすいません。
 歌っている人の声にノビがあると言って妻が絶賛する歌が、この『帰ってきたウルトラマン』。
 洗濯の時には、必ずと言っていいくらいこの歌がかかっている。
 今日も一緒になって軽快に歌っていた妻だったが、何を思ったか突然こう叫んだ。
「帰ってきたウルトラマン、ヒキョー!」
 理由は2番の歌詞にあった。
「・・・死角に立ってウルトラチョップ・・・」
 「死角に立って」がお気に召さなかったらしい。さすが「マリ判事」は正義の味方だ。



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『村の老人たち』634

 冬は村の老人たちを書くことができない。
 彼らが一歩も外に出てこないからだ。
 もっともボクたちも滅多に外へ出ないから、自ずと会うことはない。
 この時期は野菜もないから、いただくこともない。
 昨日、珍しく晴れたので、妻とポストに郵便を出しに行った。
 耕ちゃん(82歳)がクルマを運転してきて、ボクらの前で止まった。
 話によると、キヨちゃん(78くらい、耕ちゃんの愛妻)が大学病院に入院して16日になる、歯からばい菌が入って手術をした、やっと今日あたりから食事ができるようになった、とのことだった。コウちゃんは、顔に安堵と心配の色を交互に浮かべていた。林檎のように上気した顔に、秋田までの運転の疲れも漂わせていた。
 それを聞いてボクらは、耕ちゃんの心痛を思い辛くなった。
 早く良くなってくれることを祈るしかない。水面下ならぬ雪面下ではいろんなことが起こっているんだな。

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『身長の差』633

 仕事部屋の戸にホコリが溜まっているのを見つけて、さっきボクがそれを拭いていると、妻がビックリした顔で言った。
「よくそんなところに気付いたわね」
 身長の差である。
 そういうことが結構ある。
 一方、スーパーなどで買い物をしていると、下の段の掘り出し物を見つけるのは、決まって妻である。
「私って捨て目が利くのよね」
 身長の差である。
 死角を補い合っているのである。

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『仕事再開!』632

 2日ぐらいゆっくりした。
 代表がゆっくりすると自動的にボクもゆっくりする。
 「給仕兼執事」というのはそういうものである。
 いつも「ご主人兼雇い主」の顔色を気にしているのである。
「そろそろ打ちたくなってきたわ」
 手がうずくらしい。
 代表はゴルフに行きたいわけでも、バッティングセンターに行きたいわけでもない。いわんや碁石や将棋の駒を並べたいわけでもない。あれだ。
 トトトトトトトト・・・。
 ボクは今、少し取り残された気分になっている。突然動き出した電車に乗り遅れた子供のように、ボーッとうつろにそれを見つめながら、人差し指の爪を噛んでいる。

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『2、2、2』631

 かつて「ぞろ目」について書いた。
 ぞろ目は一桁の数の連続でなければならないと。よって10月10日は「ぞろ目」ではなかった。
 で、今日は2月22日、まさしく「ぞろ目」である。
 3桁の「ぞろ目」を数えてみた。いくつあると思います?
 実は1月11日と11月1日と今日しかないんですね。たぶん。
 どうでしょう、世界の数字学者のプロフェッサー鈴木さん。
 そういう理解でよろしいでしょうか? これって何かの吉兆なんでしょうか?

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『生協のカタログ』630

 目が留まる場所が違っていておもしろい。
 ちなみに、ボクの目が留まったところ(釘付けになったと言ってもいい)をいくつかご紹介します。
 突然こういうものが目に飛び込んでくると、オジサンはドギマギして目の置き場に困る。
 『20Kg以上の脂肪を脱ぎ捨てた韓国美魔女の若返りダイエット!』と書いてある。『脂肪を脱ぎ捨てた』とか『美魔女』という表現がすごい! そもそも20Kgも脂肪あったのか! お前!
 ちなみに、ボクが口を半分開けて見入っていると、妻はあきれた顔でこう言った。
「エロジジイ!」



 次は、『指も楽しい5本指スニーカーソックス』。
 指の1本1本に「おやじの顔」が書いてある。「おっさん柄」というらしい。これを履くと指先に10人のおっさんを引き連れて歩くことになる。自分も入れて11人のおっさんってどうよ? ウザイ!
「あっ、今日もご同席ですね」
 人差し指おっさんが言う。
「あっ、こりゃあどうも。いつもこの電車で?」
 中指おっさんが言う。
「ええ、たいがいこの車両です」
「そうですか、そうですか」 
 中指おっさんはそう言ってにっこり笑うと、毎日新聞の朝刊を小さく折って広げる。
 人差し指おっさんの右手隣には、親指おっさんが手すり棒に寄りかかって寝ている。大口開けていびきかいて。 
 思わずそんな情景が連想される。いただけない。どうも活力が出ない。
 「スニーカーソックス」というネーミングも気になる。スニーカーなのかソックスなのか、外用なのかうち用なのか、どっちかに決めてほしいものだ。おっさんはだんだん怒ってきた。



 最後は『カラフル履くだけモップ』。
 部屋の中でこれを履いているだけで、お部屋はピッカピカだ? ふざけるな! この横着者!
 えっ? しっかり「丸」を付けてるじゃないかって? あっ・・・・・・。



 (2011.02.22)   このページのトップへ

『春のゴッホ展 in 町村』629

 天気が良かったし仕事の谷間だったので、少し部屋の装いを変えて、妻が所蔵する「お宝絵画コレクション」の中からゴッホの春っぽい絵を集めてみました。
 展示期間は5月末までです。
 入場無料、お茶かコーヒーが付きます。
 ご来場をお待ちしております。

   

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『縫いものアート〜パート1』628

 朗読(読み聞かせ)の時間に、妻が作った「縫いものアート」でございます。
 まずは第一弾はこれ。
「すけえ、かっこいい!」とボクが褒めると、妻はゴロッとしてこう言いました。
「そう? それほどでもねえが・・・」
 第2弾も楽しみです。



 (2011.02.22)   このページのトップへ

『イタリア人も真っ青』627

 まずは、妻が寝ながらイメージしたという『リヨネーズ』の図。
 美味かったなあ。白ワインと良く合って。ポテトとタマネギの上でチーズがとろけておりました。(真理シェフ制作)
 次にメインディッシュ! 『プリプリ海老入りたらこクリームパスタ』(椰子シェフ制作)
 妻から「イタリア人も真っ青」という称号をいただいた。
 とにかく死ぬほど美味かった。東栄の白ワインもサイコー!
 すいません、いつも自画自賛で。

  

 (2011.02.22)   このページのトップへ

『入口商売、出口商売の考察』626

「最近、散骨がはやってるんだって」
 台所で妻が言った。
 彼女によると、お墓がない人や、あっても自分の子孫に面倒をかけたくないからという理由で、お骨を砕いて海に流したり空からまいたりする人が増えているということだった。
「あと、坊主に大枚なお金をかけたくないってのも理由の一つみたいよ」
 なるほど。坊主もこれから先、「丸儲け」とばかりはいかないようだ。時代も変わったもんだ。
「子供が少なくなって、そっち関係の商売も厳しいよね」ボクは、東栄が言っていた「予備校業界も今や楽じゃない」という言葉を思い出して言った。
「うん。入口商売も厳しいけど、葬式関係の出口商売も厳しいね」
 『出口商売』と聞いて、ボクは「あの」業種に頭が飛んだ。
「でも、同じ出口商売でも『汲み取り系』は安泰なんじゃないかな?」
「ああ、少なくてもこの辺じゃ安定優良業種よね。『糞尿関係』はね」
 最後はちょっぴりお下品な考察になった。

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『ノートンだって舌を巻くはずだ』625

 新しい社員のために、代表は「セキュリティ保険」に加入した。
 保険会社はノートン(シマンテック)。
 ラッキーなことに、今月いっぱいもれなく「2000円のギフトカード」がもらえるということだった。
 ところが、その手続きが大変だった。やれ、メールのコピーを添付しろとか、封筒まで印刷して切ってのり付けしなければならなかった。
 2000円のために、社員総出で午前中仕事になった。代表は「封筒作り」の担当だった。
 ボクはプリントの担当だった。
「裏紙でいいんじゃない?」
 ここまで手間をかける「ノートン」のケチくさいやり方に怒り心頭のボクが言った。
 代表はちょっと考えて、
「いいんじゃないかな」と同意した。
 封筒から、申し込み用紙から、コピーから、何から何まで「裏紙」に印刷した。「生協のご案内」などの裏紙。
「さすがのケチくさいノートンもこれには舌を巻くね。だって『裏紙使用厳禁』って書いてないもん。裏かいた感じだよね。裏紙見て驚く顔が目に浮かぶわ」
 そうボクが言うと、代表は「スティックのり」を片手にこう言った。
「封筒貼りの内職もワルくないな」

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『社員紹介』624

 まず、入社3年1ヶ月のこの方「伊藤三郎」さ〜ん! 全般的なサポート担当。最近ちょっと病気がち。
 続いて、入社2年8ヶ月の「マックイーン伊藤」さ〜ん! デザイン部門担当。
 続いて、入社2年6ヶ月の「伊藤弥生」さ〜ん! 営業の一線にいたが、この度病気により「経理部門」に異動。
 最後に、入社半月のニューフェイス「デルモンド伊藤」さ〜ん! ヒュ〜ヒュ〜! 花の営業部門に配属。ビンビン元気。
 姓が同じということでお分かりのように、弊社は「同族会社」ということになります。うち2人は外国人の血が少し混ざっています。ちなみに全員「セキュリティ保険」に加入済みで〜す。
 以上、弊社社員の顔ぶれでした。
 えっ? お前はって?
 ボクですか? ですから言ったように、ボクは「給仕」兼「執事」ですって! しつこいな!

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『ニョ!』623

 これ、前にも書いたはずです。
 ボクたちの朝の挨拶。
「ニョ!」
「ニョ!」
 おはようの略なんです。

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『悩み』622

 悩みがあります。
 今度の村の総会で、本当に「会計監査」にノミネートされるかということです。
 結構やる気になっているのに、ふたを開けたら誰も推薦してくれなかった、なんてことになったらどうしよう。
 だからって自分から立候補するのも何だかかっこ悪いし・・・。
 変なことで悩んでるんです。

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『天才的ひらめき』621

 食べることに関する妻の「ひらめき」は天才的だ。
 今日の夕飯のメニューは『海老タラコクリームパスタ』と昨日のうちから決まっていた。
 ここで、東栄からいただいた「白ワイン」を開けるつもりだった。
 ただ一つ決まってないものが「つまみ」だった。
 朝、起きてきた妻が言った。
「つまみ、ひらめいた!」
「何、何?」
「タマネギとジャガイモのリヨネーズ!」
 おう! これぞ白ワインにピッタシのメニュー。やっぱ妻は天才だ。
 明日ご紹介できるかもしれません。

 (2011.02.21)   このページのトップへ

『目がショボ』620

 昨日、日中7時間『静かなドン』を読んで、夕食後もシアタータイムを返上して2時間読みました。
 面白くて面白くてやめられないのです。
 こんなに読んだのに、まだ全3巻のうち第1巻の3分の2を読み終えたに過ぎません。果てしない物語です。
 夕べ、本当はもっと頑張りたかったのですが、9時半ごろ、身体に異常を覚えました。
 目がショボショボしてきたのです。次に目がかすんできました。どんどん字が見えなくなるんです。
 おまけに声がかすれて出なくなってきました。テノールボイスが出ないんです。
「どうしたの?」
 心配そうに妻が聞きました。
「いや、目が見えないんだよ。声も出ない」
「う〜ん、『老眼鏡』が必要ね。それから『のど飴』も」
 そういうわけで、結局朗読は10時前に挫折してしまいました。
 1日中9時間も声を出してたんだから仕方ないですよね。選挙期間中の候補者じゃあるまいしね。
 50過ぎなんだから、目がショボショボしてもしょうがないですよね。
 ボクはこんな自分にOK出してますよ。お前、よく頑張ってるって。

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『チムチムのあとの林檎ジュース』619

 天気が良かったので「チムチム」をしました。
 「チョメチョメ」ではありません。昼間から「チョメチョメ」はできません。「チムチム」すなわち「煙突掃除」です。
 終わってから妻と一緒に「青森県鶴田町青年農業士会謹製の完熟林檎ジュース」を飲みました。
 23文字のジュースのお味は?
「うまい!」(3文字プラス「!」)
 Sさん、青森弁でしゃべってみるども、こいでいいべが?
「あんまりウメはんで、言うごどねえばって、ほっぺおぢるばって、感謝してらんです」
 ダメ?

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『カツドン写真』618

 昨日の『カツ丼』は素晴らしく美味かった!(すいません、いつも自画自賛で・・・)
 お互い肉体労働をしたからだろう。(「朗読」と「縫いもの」が肉体労働?)
 カツ丼の写真だけでも紹介したいと思っていたのに、撮るのを忘れた。
 朝、そのことを妻に言うと、
「え? 活動写真?」
 と、ぽかんとした顔で言った。
「ちゃうちゃう、カツ丼の写真です」
「あ〜、カツドン写真ね!」

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『エッセイがエッセイを呼ぶ』617

 おもしろいもので、こうしてエッセイを書いていると、それに反応してくれる人がいて、そのことがまたエッセイになるんですよね。
 ボクのエッセイネタに一番貢献してくれている人は、もちろん「妻であり代表」なんですが、それ以外にも石巻関係、町村関係、最近は読者の皆さんも加わって「エッセイの連鎖現象」が起こっております。
 おかげさまで、ボクは今まで「ネタ」に困ったことは一度もありません。
 逆に、どうやって「そろそろやめるか」に困るのです。仕事もしなはれ! 小説書きなはれ!
 いつもそれとの戦いです。
 あっ、妻がこっちを見ている。そろそろ朗読せにゃあかんな。

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『超辛い焼き鳥』616

 妻がつまみの焼き鳥に「七味唐辛子」を振ろうとしていた時だった。
 間の悪いことに「ウルトラセブン」の曲がかかってしまった。
 セブン、セブン、セブン、セブン、セブン! セブン! セブン! セブン! セブン! セブン!
 超辛い焼き鳥になってしまった。



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『もう一つの贈り物』615

 いやあ、驚きました。
 昨日、写真の「林檎ジュース」が届いたんですね。
 以前、「怒るほど美味しい林檎」を送ってくれた、妻の大恩人である「津軽鉄道の生涯アテンダント(殿堂入り)」のSさんからでした。
「わあ〜!」ということになって、さっそく妻がお電話をー。
「ありがとう! 大切にいただきます」
「真理ちゃん、それ真理ちゃんにでないよ。いただくときは旦那さんにちゃんとお伺い立ててからでねばダメだよ」
「???」
「ワインばっかり重なっては困るでしょ」
「?????」
 お分かりですか? なんと、彼女はボクのエッセイ600回を記念して贈ってくれたのでありました。
 いやあ、まいったなあ。これうれしいなんてもんじゃないですよね。そのあとボクも代わって少しだけお話をしました。3月の津軽行きを固く約束しました。
 エッセイ書いててよかったなあ。こんなところにもボクの味方がおりましたよ。「女東栄」さん(と言っては心外かもしれないけど)、ありがとうございます!!!
 林檎ジュースの箱に、こんな「能書き」が入っていました。

 『完熟した”まっ赤なりんご”童子の”まっ赤なほっぺ”、ときめくような旬の味、そのまままるごと味わってください』(青森県鶴田町青年農業士会)

 思う存分味わわせていただきますよ! 林檎のほっぺになるくらい。あれっ? 妻が何か言ってますよ。
「あのう・・・私も飲んでよろしいですか?」
「おう! いいよ! どんどん遠慮なくやってくれ!」



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『久しぶりのドン』614

 今日は日曜。ボクらの仕事は日曜も何も関係ないのだが、たまたま代表も(一応ボクも)今日は少し時間がある。
 10月におばあちゃんが来る直前まで読んで、そこで止まっていた『静かなドン』(ショーロホフ)の「読み聞かせ」をやろう! ということになった。
 気合いが入る。大長編ロシア文学である。おそらく7時間の朗読になるだろう。朗読をやると体重が一気に減る。肺活量が要るのだ。
 特にこの本、「歌」が頻繁に出てくる。それも「テノールが、雪解けの4月の大地の上に飛び交う雲雀のように、震えて響く」とか、「銀鈴を振るようなテノールが嗟嘆すると、バスがビロオドのように濃い憂愁をくりひろげる」とか注文が多い。
 でも、望むところだ。歌ってやろうじゃねえか。テノールでもバスでもバリトンでも。なんならソプラノでもいっちゃうもんね。
 聞いてるほうの妻はというと、こちらは「縫いもの」をしている。縫いものは残念ながら体重を減らすことにはあまり貢献しない。気の毒だがやむを得ない。
 夕飯は「ドン」つながりで『カツ丼』と決まった! こちらも『久しぶりのドン』。

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『何やってんのよ!』613

 今日は調子に乗って12個もエッセイを書いた。
 そのことを自慢して代表に言うと、代表はこう言った。
「何やってんのよ!」

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『マゴワヤサシイ』612

 これ、おばあちゃんの標語ではありません。
 ゴジラ松井がアメリカに行った時、彼の食事を担当した人が言った言葉です。
 マ・・・マリさん、じゃなくって豆。
 ゴ・・・ゴジラ、じゃなくってゴマ。  
 ワ・・・わんこそば、じゃなくってワカメ。
 ヤ・・・ヤシくん、じゃなくって野菜。
 サ・・・さくらもち、じゃなくって魚。
 シ・・・尻、じゃなくって椎茸。
 イ・・・稲庭うどん、じゃなくって芋。
 これらをいつもバランスよく食べなさい。そうすれば健康になれます、というもの。
 なるほど! ということでボクらは随分前から意識してそういうものを採るようにしています。しかもおいしく。
 最近、サプリメント食品が多いですが、そんなコマーシャルを見ると、妻は決まってこう言います。
「食べてる時間が楽しいのにね。ゴックンで終わっちゃうなんてバカみたい」

 (2011.02.19)   このページのトップへ

『キュウジとシツジ』611

 昔の外国映画をよく観るせいか、妻は『給仕』とか『執事』というものにあこがれている。
「ああ、こんな時に給仕がいて、目の前にトーストとコーヒーをサッて運んできてくれたらなあ・・・」
「こんな時、執事がいて雑用を片付けてくれたらなあ・・・」  
 ちょっと、ちょっと、それ、いつもボクがやってるじゃありませんか!

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『朝は女性になるんです』610

 しょうもない話ですが付き合ってください。すぐ終わります。
 朝、寝ぼけながらトイレに行く時、ボクは女の人になります。
 ボクたちは「内股」の人を「ウチマティ」と呼んでいるんですが、そういう歩き方になるんです。  
 漏れそうだからかって? 違うんです。スリッパが反対なんです。

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『あがってしまった司会者の失態』609

 実に真面目な人が、何かの弾みで司会をやることになった時に起こる失態がある。
「そ、そ、それでは! 新郎からチ、チ、チ、チンプのお父様に、チ、チ、チ、チンプからチ、チ、チ、チ、チンローのお母様に、花束の、ぞ、ぞ、ぞ・・・」
 これなどはよくあることである。  
 ボクらはこういう類いの失態を、驚くほど詳細に記憶する才能がある。いやなヤツかもしれない。
 ほかにもたくさん記憶してるのだが、その方の名誉のために割愛させていただく。
 頑張れ! 司会者。

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『代表の信じられない失態』608

 一国の代表が『未曾有』を「ミゾーユー」、『踏襲』を「フシュー」と発言したことがあった。漫画好きのあの人である。口の曲がった方。
 弊社の代表もまた、信じられない失態を演じてしまった。たまたま見つけた原稿に『内閣看病長官』と打たれていたのである。
 同じ代表の失態でも、前者は明らかに「勉強不足」なのに対し、後者は「弘法も筆の誤り」である。  
 あるいは「サービス精神」の表れと解釈してほしい。

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『寒ブリの謎』607

 寒ブリが大豊漁だったというニュースを聞いてから久しいが、どこを探しても未だボクらは「それ」にお目に掛かっていない。
 きっと、大豊漁といっても『築地』あたりの料亭へ直行してんだろう。庶民の口に届くことはないのだろう。チェッ!
 そういうボクの「恨み節」がしばらく続いていた。  
「いいじゃない、ハマチだっておいしいよ」  
 妻が言った。「ハマチ」はブリの養殖ものをいう。
「そうかな?」
「刺身で食べるなら、こっちのほうが脂が乗っておいしいんだから」
 ちなみに、ブリは出生魚である。東京では「ワカシ」(15センチ)→「イナダ」(40センチ)→「ワラサ」(60センチ)→「ブリ」(1メートル以上)となる。その「ブリ」を人の手塩をかけて大切に育てたのが「ハマチ」ということになる。
 なのに値段は格段に違う。「ハマチはHow much?」東栄ならそう言うはずである。調子に乗って「イクラはいくら?」と言うかもしれない。
 イクラは高いが、ハマチは寒ブリより格段に安い。「ハマチ」は庶民の味方だ。
「寒ブリなんて大したことねえな」
 ボクが強がりを言うと、妻はそれを見抜いていたかのようにこう言った。
「出世したら食べようねえ」

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『たらのクリームソースがけ』606

 昨日はワインが届いたので洋食メニューに決定!
 以前いただいた「たらの切り身」(冷凍)をオリーブオイルで焼き、アスパラ、エリンギ、小松菜を付け合わせ、特製クリームソースをかけて食べる。
 フランス料理店で食べたら3千円は下らない味。とにかくソースが美味しいのです。  
 妻は、なめたくなる衝動(皿を)を抑えながら、こう言いました。  
「んもう! やめてほしい!」
 結局ワインは開けませんでした。
「もったいないからもう少し飾っておこう」
 ということになりました。



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『律儀な男』605

    

 本当に律儀な男やなあ。
 「ヒロシくん」同様、「東栄」というのは「律儀な男」の代名詞にしたいくらいだ。
 しかも、もう次回の900回のことまで書いてある。
 彼が予備校教師を辞めるまでは(電車通勤しなくなるまでは)、どうやら書き続けなければならないようだな。

 メール、ありがとうよ。喜んでもらえて、恐縮しております。そんなに金をかけていないから、気楽に呑んで下さい。
 お前も知ってると思うが、山平関係、俺関係で、色々な人達がお前のエッセイを読んでいるようだ。ネットワークの中枢を担っているのだ。今後とも、地道に頑張ってもらいたいと思います。
 次回は900回、ワインは少し奮発するぞ!  
 1000回は、流石に無視できないね。
 ヘリコプター乗車券(旋回?)、山平ライブお楽しみ券(全開!)、『星影のワルツ&北国の春』聞き放題(千かい?)、エロ本一年分(セン●●かい?)、 などを考えているよ。  
 要は、俺の帰りの暇な電車内で、少しだけ、ほんの少しの間、下を向かせて欲しいのよ。ただそれだけです。本当にそれだけです。

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『おひな様』604

 石巻に50年伝わっていた「おひな様」を飾った。
 義父(マドロスさん)と義母(石巻のおばあちゃん)が、三人姉妹のために、何年もかけて一個一個、人形や飾りを買いそろえたという「お宝」だ。詳しい話は、妻の『雑感』をご覧下さい。
 石巻城に長らく居城したあと、姉たちの城をへて、妻がここに来る時、彼らは秋田に都を移した。都落ち?
 1年目の桃の節句に飾った。でもそれっきり、彼らは大切に箱にしまわれていた。幽閉?
 今回、妻の発案でまた飾ろうということになったが、全部飾れるだけのスペースがないので、とりあえず一番上の「お内裏様」と「おひな様」に代表でご登壇願った。
 やっぱり高かっただけあって「顔」がいい。美男美女。気品がある。品格がある。ボクらみたい(ここ、笑うとこじゃない)。
 彼らは6年ぶりの再会を果たした。うれしそうだ。話も弾んでいるようだ。気もハヤっているようだ。荒い鼻息が聞こえてきそうだ。

  「この城は寒いのう」「さようでございますねえ」

  「風邪など召さなかったか?」「ええ・・・」

  「姫・・・」「殿・・・」

  「美しいのう」「殿こそ凛々しゅうございます」

  「姫!!」「と、と、と、殿・・・」

 (2011.02.19)   このページのトップへ

『危険な食べ物』603

 こんな経験ございませんか?
 飲屋街を歩いていて、「もう一軒行っちゃおうかな?」なんて安易にくぐった店が、こわ〜い店だったこと。う〜んとボラレたことあるでしょう? ないですか? あっそう。
 それと同じようなことが家の中にいてもありますね。
 安易に口に入れたものが、大変危険な食べ物だったというようなこと。
 入れたが最後、吐き出すわけにもいかず、「ほふはふひゃひゅほ、はふはひゃふほひゃ、はひゅふひょはふひょ」と、おおむね30秒間生命の危機にさらされる。
 誰でも経験あると思いますよ。身に覚えがあるはずですよ。
 では、危険な食べ物3人衆をご紹介します。いずれも顔に似合わず「熱」のある奴らです。
 豆腐さ〜ん。
 こんにゃくさ〜ん。
 麩さ〜ん。

(追伸)あとで思い出したのだが、「あんかけ」系は危険がいっぱいだ。何度ものどの奥を火傷した。
 地味なところでは「なめこ」も怖い。

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『温存するもの』602

 鍋料理が多い我が家ですが、鍋をドーンッと置いて器に取り分けますよね。
 昨日は「おでん」だったので、あらかじめ偶数になっている各具材を均等によそっていくわけです。
 偶数になっていないと喧嘩になりますね。昔はよくやりました。
 最近は少し賢くなって、仮に奇数だった場合でも、切ったり割ったりして仲良く分け合います。生活の知恵ってやつです。
 さて、本題はそういうことではなくて、取り分けたあとに何を温存するか? というテーマなんです。
 皆さんはどうですか? 一気にむしゃぶりついてしまうもの(いたましくないもの)と、ちょっとずつ食べて最後まで温存しておくもの(いたましくていたましくてしょうがないもの)がありませんか?
 つまり、食べ切る直前に器を見ると、いつも決まって「その具」がちょっと残っている。そういうものはありませんか?
 ボクらはあります。おでんの場合は「ゆで卵」です。昨日もしっかり残ってました、2人とも。
 ちなみに「たら鍋」のときはどうか? 「きも」です。「ふんどしっこ」のような破片が必ず残っています。

 (2011.02.19)   このページのトップへ

『OH! でん!』601

 うちの「おでん」はうまいよ〜。
 コンビニの「おでん」なんて目じゃないよ〜。
 定番のゆで卵、大根、すり身、タコ、さつま揚げ、こんにゃく、ロールキャベツのほかに、今回は妻特製の「ごぼう入りちくわ」が入ったよ〜。
 食べる段階では「ごぼうなしちくわ」だったよ〜。
 どうです? 皆さん。芋焼酎持って遊びにきませんか〜?



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