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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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★エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』完
★お便りはこちらまで。info@officematroos.com

 
 
■帆船模型はいつごろできると思う? なこと、どうでもいっか。(2行程度でどうぞ。長い人はinfo@officematroos.comまで)
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『お上品な方というのは長生きですね』1150

 妻が懇意にしている病院のマッツ先生は、80以上90以下のご年齢になられる。
 昭和天皇の奥様の、(確か)ナガコさまによく似たうりざね顔のお顔立ちらしい。
 以前、エッセイにも書いたことがあるが、この方は上品な人の典型なのです。
 まず上品な方というのは、細かいことには頓着なさらないのです。
 昨日も妻とこんな会話をしたそうです。
「今年は雪が多いでしょう? 駐車場の雪を出すところがなくて業者の方に頼んだんですよ」
「ああ、そうですか? うちなんか、夫と2回も屋根に上って雪下ろしをしました」
「・・・」
 ここでマッツ先生絶句。
「えっ? あなたもなすったんですか?」
「ええ、夫と命綱を付けて、あっちとこっちに分かれて・・・」
「わっ、それはすごいわあ! 私も子どもの頃、1回だけ雪かきをしたことがあるけど、それを見て家族に『お前は使えない!』って言われてねえ。それっきしやらせてもらえませんでした。おほほほほ」
「そういえば、今年はカメムシが大発生したから大雪になってるって話もありますよ」
「ええ〜〜〜〜〜!」
「なんかそういう説もあるみたいですよ」 
「確かに私のところでもスズメバチが毎年家のどこかに巣を作るんですけど、換気扇のフードに今年は作ったんで『あれっ?』って思ってたんですよ。やっぱりそういうことって本当なのかしらねえ。でもカメムシ大発生は初めて聞きましたねえ」
「ええ、カマキリが卵を高い所に産むとか聞きますね」
 この話を妻から聞きながら、ボクは別のことも考えていた。
 この先生もだけど、100歳近くになられる日野原先生も、松下幸之助も、スティーブン・ホーキング博士も、子どもの頃は病弱で、そんなに長生きできないだろうと言われていた。そういう人に限って何だかとてつもなく長生きしている。
 まあ、後者の2人は別として、前者のお二人に共通しているのは「上品」であるということだ。
 細かい浮き世の由なしごとに頓着しない。これが長寿の秘訣かな?

 (2012.01.19)   △このページのトップへ

『秋田市は都会だ』1149

 こことは雪の量が違う。そしておしゃれだ。ハイカラだ。ナウイ! エグイ! まずしい、いや「まぶしい!」
 ここは秋田県の中でも「チベット」だ。チベットって差別用語かな? だとしたら「2等寝台」だ。それも変かな? そうだ! 「エコノミークラス」だ。いや「3等船室」だ。「わけあり」だ。「こわれせん」だ。「グリコのおまけ」だ。「共布(ともぎれ)」だ。「予備のボタン」だ。「裏地」だ。「捨て色」だ。「捨て鉢」だ。「捨て猫」だ。何だ、何だ、何だ!!! そうだ! これで決まりだ! 「9丁目9番地」だあ〜!
 それに引き換え秋田市は「1丁目1番地」だ。やっぱり県庁所在地は違う。
 長いブーツ(ひらひらの極彩色の羽がいっぱい付いた)を履いている女の人を見た。
 妻はいつものおしゃれな美容院『ボブカット』で、またまた超ショートヘアにして女子ぶり(おなごぶり)を上げてきた。
 ボクはその間、『秋田市民市場』の2階にある「ダイソー」でピンセットや油絵の具等を買った。マドロスさんの気持ちがよ〜く分かった。あそこに行くと楽しいよね、夢が膨らんでくるよね。
 それから、かわいくなった妻と『秋田市民市場』でマグロのお刺身を買った。切り落としじゃなく「サク」で!!!
 その代わり、お昼は『La PAPAS』ではなく『釜揚げうどん』に行って、半額割引券を使って、2人合わせて500円ちょっとの釜揚げうどんを食べた。
 それから税務署に確定申告書を持っていって、それから三温窯さんに寄ってコーヒーとくるみケーキをごちそうになって帰ってきました。
 帰ってきてから、お刺身を食べ、土崎ジャスコで買ってきた具材で久しぶりにタラ鍋も食べました。美味しかったです。
 そして、お風呂に入って、「カーネーション」を観て、パジャマに着替えて、寒くないように湯たんぽ入れて寝ました。
 最後は日記みたいになりましたね。

 (2012.01.19)   △このページのトップへ

『キウイクルーゼ』1148

 いつもみそ汁を煮ていた小さなアルミの鍋がありました。
 ボクがこっちに来た時(まだ妻がいなかった時)、カナコおばさんに中古をもらったもので、かれこれ8年間使っていました。
 それが昨日、ボクが洗っていると、取手がブチッと取れてしまいました。
 ハンダとかでくっ付けることも考えましたが、何しろ大きな穴が開いているので、ちょっと無理っぽい感じでした。
「ほかの鍋で代用しようよ!」妻は言いました。
「そうだね、ないわけじゃないし」と、ボクは言いました。
 ところが、寝室のほうに行って戻ってきた妻は、2分後、たった2分後にこんなことを言うではありませんか!
「やっぱり買おう! 何かかわいいの、一生使えるの買おう!」
 ボクは、現金なヤツ! と思いました。が、口に出しませんでした。
 ネットで研究して、最終的にはオークションで決めました。
 その名は『ルクルーゼ・ココットロンド16cmキウイクルーゼ』です! キウイのグリーン色がすごくかわいいの。大きさもボクら2人にはちょうどいいサイズ。
 新品が半額以下にはなったとはいえ、ボクらにはかなり高い買い物です。大事に使おう! っと。
 今度届いたらお見せしますね。

 (2012.01.18)   △このページのトップへ

『今日は秋田へ行きま〜す!』1147

 今日は久しぶりに秋田です。天気もまずまずいいようです。
 秋田は、おばあちゃんを送っていった時以来かな?
 でもあん時は駅に見送っただけで、買い物もろくにできなかったからな。
 今日は、妻のヘアカットと病院(定期検診)と買い物です。
 ボクは基本的に「アッシーヤッシー」くんですが、お昼が楽しみ。
 デパ地下の「La PAPAS」というイタリアンレストランでパスタを食べるか、いつもの「讃岐うどん(釜揚げうどん)」になるかは、おなかと背中、じゃなかった「財布」と相談して決めましょう。
 では行ってまいりま〜す!

 (2012.01.18)   △このページのトップへ

『何? この寒さ!』1146

 ボクが模型を作っている作業場は「仏間」と「事務所」です。塗装の時だけ仏間へ行きます。そして、塗装中は窓と玄関の戸を開けます。臭うから。
 仏間にはストーブありません。よって塗装中はメチャメチャ寒いです。雪が吹き込んできます。鼻水が垂れます。ツンドラ地帯。
 今、ようやく塗装を終えて事務所に戻りました。こちらは亜熱帯に感じます。
 さて、懸案だった船体の底部の色ですが、いろいろ悩んだ末、ブラウン系にすることにしました。
 でも、油絵の具のブラウン系とイエロー系をいろんな配合で混ぜてみましたが、なかなかいい色がでません。
 しかも、油絵の具は、模型用のカラーと違って、独特の粘りがあり、かつまた色と色がマーブル状になって塗られるので、なんとも芸術的な船底になってしまいました。現実の船にはありえん色です。
 そんなわけで、大変なことになっています。すごいものができそうです。
 そうそう、せっかく作った「舵」ですが、塗っている時に取れてしまいました。なんともはや・・・。とほほほほ。

 (2012.01.17)   △このページのトップへ

『何? この細かさ!』1145

 最近この話題ばっかなんだけど、例のカティサーク号です。
 実にやらしいほどに「細かい」。
 そして、「いじわる!」って叫びたくなるほど徹底的に「不親切」。
 例えば今ボクが図面を見ながら作ってる箇所はですね、「舵(かじ)」の部分なんですね。船の進行方向をコントロールする、船尾に付いているとこ。
 作り方はね、舵の形にまず木を削るのね。これ木工屋の仕事ね。
 そして、いよいよそれを本体に結合するとき、どうすると思います?
 あのね、ノペ〜ッとした鉄の板(幅2ミリ、長さ12ミリくらい)をですね、「Ω」の形に曲げるんですね。厳密に言うとちょっと違うんだけど、計8個も。
 さらに、それをですね、それぞれ4つずつ本体と舵にくっつけてですね、それをですね、小さなボルトで止めんのね。
 早い話、ボクに「鍛冶屋」をやれってわけよ。「舵」をくっつけるためだけの「鍛冶屋」をね。それに溶接工もだ。
 もうホントにまいるよね。細かいね。そのぐらい作っておいてほしいよね。今井科学模型株式会社さん!
 それに部品が小さ過ぎて老眼のボクにはきついんだよね。おじいちゃんもさぞ大変だったろうな。
 今日はもう、木工屋と鍛冶屋と溶接工と、それだけでもう、1日が終わりそうなのね。
「ホビーとは非効率を楽しむことなり。だからこそ贅沢と申すなり」(夏目椰子)
 そんなわけで、完成はいつになるんでしょうね。

 (2012.01.17)   △このページのトップへ

『その男トーエー』1144

 『その男ゾルバ』という映画があった。
 大好きな俳優「アンソニー・クイン」の当たり役だ。
 この役者を見ていると思い出す男がいる。
 豪放磊落にみえて、その実几帳面で、非常に繊細な気配りで周りを喜ばせることに命をかける男。
 天性のユーモアと人柄で誰からも好かれる男。憎めないキャラ。
 酒を愛し、女を愛し、友を愛す(本人に言わせると、これに「星」と「山」と「ギター」も入るらしい)時に乙女チックなロマンチスト。
 地の果てでも生きていける、たぐいまれなる強靭な生命力。
 その男トーエー。職業予備校教師。
 3月初旬、男はここにやってくるらしい。

 (2012.01.17)   △このページのトップへ

『どうでもいいこと、よくないこと』1143

 浜崎あゆみが離婚したとかしないとか、そんなのどうでもいいことだ。
 でも、帆船カティサークの船体の色を何色にするかは、そういうわけにいかない。
 ずっと寝ながら考えていた。
 実際の色(ブラウン系)にするかアレンジした色(グリーン系)にするか。
 かつ塗り方をどうするか。古びた感じにするか新しい感じにするか。
 古びた感じにするには、多少の黒を混ぜたりして、塗り方にも工夫が要る。
 そろそろ決断をしなければならん。

 (2012.01.17)   △このページのトップへ

『岩に刻め、水に流せ』1142

 人から受けた恩は「岩に刻め」、人にしてあげたことは「水に流せ」。
 昔から言われることですね。
 わざわざ昔から言われてるということは、凡人はそれがなかなかできないからでしょう。
 この逆の人を多く見かけます。
 人から受けた恩は「水に流し」、人にしてあげたことばっかり「岩に刻んでる」人、います、います。
 ボクたちは違いますよ。受けた恩は刻んでますし、してあげたことはしっかり忘れます。
 例えば、昨日なんか、雪の晴れ間をついてAMANOに行ったんだけど、途中、いつもの「佐川急便」のおっさんとすれ違ったんで、わざわざ止まって「うち、伊藤真理、何かありますか?」と聞きました。
 そうしたら、本当に荷物があって、「いやあ、助かりました!」と言われたんです。だって不在だったらまた来なきゃなんないでしょ! 雪の中をかわいそうにと思ってさ。
 それからもうひとつ、AMANOの酒屋のタイガーのレジで、おばあちゃんが大きな「ソフトシンコー」のボトルを持ち上げるのが大変そうだったので、ボクは「手伝いますよ!」と言ってカートに入れてあげました。
 さらに、町内会の山林土木部長のヒロカズ氏が来て、「テルオの家の松の木を切るんだが『承諾書』を作ってほしい」と拝まれたので、「4時までに作っておきます」と言って作ってあげました。
 ほらね!
 あっ・・・。。
 みんな刻んでるじゃん!

 (2012.01.16)   △このページのトップへ

『職業は何ですか?』1141

 そう聞かれて、あなたは「これこれこうです」と的確に答えられますか?
 ボクできません。
 ず〜っとここ10年来、そう聞かれると困っております。
 一番近いのは『主婦』、いや『主夫』です。『兼業主夫』と言ったほうがより正確かもしれません。
 でも、どうもこの肩書き(というか何というか)は、例えば小説賞の応募用紙に書くには、ちょっと気が引けます。(どっか見栄も手伝って)
 そもそも職業って何?
 継続的にその仕事を生業にしてる。早く言えば「それで食ってる」ってことなんだろうけど、なかなかこの時代は自由業の方は大変ですよね。食える時もあるけど、食えない苦しい時もあるって感じじゃないでしょうか?
 でですね、この際、職業の定義を思いっ切り広げてみましょう。じゃないとみんな無職になっちゃうから。
 どうするかと言うと、「職業とは1回でもお金をもらったことがある仕事」と定義してみましょう。
 そうすると、ボクは俄然「職業オンパレード」になりますよ。
 横文字でかっこ良く言うと、まず『WEBデザイナー』でしょ! 『テキストリライター』でしょ! 『ゴーストライター』でしょ!
 あと、たった1冊だけど印税というものをもらったことがあるから『作家』でしょ!
 あと、ミセスホウレンを郵便局まで送っていって、その時に千円もらったことがあるから『老人送迎士』でしょ!
 そうそう、今作っている「帆船模型」が完成して、もし誰かに売れれば『帆船模型作家』ということにもなる。
 どうだ! まいったか!
 まだあった。春になって油絵描いて、それが誰かに売れれば・・・。(えっ? もうやめろって?)
 は〜い。

 (2012.01.16)   △このページのトップへ

『やんなっちゃうよ!』1140

 今日もまた雪である。
 これは台所から見える我が家の前景である。
 向こうはコーゾーさんの竹やぶなのであるが、雪で埋まってしまっている。
 ボクたちが、毎日のようにセッセと除雪した雪を放り投げるので、ここの標高は有に4メートルはある。
 これ、どーゆーことか分かります?
 おい! 南国ヤロー。



 (2012.01.16)   △このページのトップへ

『お便りありがとうさん!』1139

 朝はカティサークを作り、昼はカティサークを呑むことに思いを馳せ、夜は、家庭(に花が)咲く。
 何とも羨ましい北国の冬ですな〜。


 「タイタニックも頼む」さんから、このようなお便りをいただきました。
 おそらく「アノ方」ではないかと思われます。そんな臭いがします。
 まあ、そう言っていただいて恐縮です。
 確かに贅沢なことをやらせてもらってます。「うらやましい」っちゃあ「うらやましい」ことだよね。
 でも、それとは全く違った次元で、こっちの冬は大変なことになっていることも事実でして・・・。
 おい! 雪! なんだってんだよ! もう3メートルも積もってんじゃねえかよ!
 毎日毎日毎日「雪」「雪」「雪」「雪」「雪」「雪」また「雪」よ! 
 今日なんか吹雪よ! 買い物にも出られないじゃんよ!
 しかも、ここんとこ毎日、一日中氷点下の「真冬日」続きよ! どうしてくれんのよ!
 そんなわけで、こっちの冬はですねえ、「うらやましい」の裏側を覗いてみるとですねえ、こんな痛々しいほど「かわいそう」で「お気の毒さま」なんですよ。
 ほんまんとこ、「うらやましい」と「かわいそう」を足して2で割って、やっと「フツー」の暮らしなんですよね。
 つまり、模型でも作らんことにはやってられん! ってわけ。

 (2012.01.15)   △このページのトップへ

『頭痛くなってきた』1138

 これが何十年ぶりに出した妻の「画材箱」です。
 激しくとっちらかっておりました。



「仕事が少し閑散期に入ったら、一緒に油絵を描こうね!」
 と、代表は申しておりましたが、果たしていつになることか?
 油絵の具のブラックで、船体のベースを塗ってみました。こんな感じ。これから重ね塗りしていくのです。



 乾かすのに仕事部屋のストーブの前に持っていったら、だんだん頭が痛くなってきました。
「ああ、この匂い懐かしい!」
 代表はそう言ってくれましたが、ボクには「匂い」ではなく「臭い」であって、だんだん頭が痛くなってきました。
 やっぱり寒い仏間に戻します。
 乾くまでヒマになったので、紙粘土でこんなものを作ってみました。ほんまにヒマやなあ。



 (2012.01.14)   △このページのトップへ

『経年劣化』1137

 ダメだ、ダメだ、ダメだ。
 帆船に塗装をしようと思って、大量にあったプラモデル用の塗料を開けてみると・・・。
 全部蒸発して固まっていた! 明らかに経年劣化。
 したがって塗れない。作業が止まってしまった。
 ボクはこの模型を1円もかけないで作製しようと思っている。
 こんな贅沢な趣味を許してくれている代表をこれ以上刺激できないのだ。
 で、どうしたかと言うと、押し入れの底から油絵の具を持ち出してきた。妻がかつて美術部時代に使っていたやつ。
 それでもって塗ろうと思っている。
 だけども、そういうことをいろいろ寒い部屋でやっているので、鼻が垂れてくる。風邪をひきそうだ。
 この時期にやるのは、少し無理があるのだろうか?

 (2012.01.14)   △このページのトップへ

『魔女ナニー』1136

 この船の守り神は『魔女ナニー』である。
 CUTTY というのは「短く切れた」という意味で、SARKは「肌着」のことである。
 スコットランドの詩人ロバート・バーンズの「タム・オーシャンター」という伝説による物語詩からとられた名前である。
 ある真っ暗な嵐の晩、燃える教会主の庭での魔女と悪魔の響宴を垣間みていたタムは、「罪悪そのもの」のような醜い鬼ババアたちの中に、若く美しい魔女ナニーが、ただ1枚の「カティサーク」すなわち「麻でできた短いシュミーズ」のほか何一つ身に付けず、激しく物狂いしたように踊っているのを見て思わず大声で叫んだ。
「うまいぞ!! カティサーク!」
 とたんに辺りは真っ暗になり、魔女に追いかけられる。魔女ナニーはタムの乗る馬の尻尾をつかむが尻尾が抜けてしまう。そのお陰でタムは助かったという話である。
 だから、帆船CUTTY SARKのフィギアヘッドは、白塗りの魔女の姿をしている。
 帆走航海の時、水夫たちは古綱をほどこして馬の尻尾をこしらえて前方に差し伸べた魔女の手々に握らせることを常としたということである
 たかが、模型帆船でもいろいろ知れば知るほど面白い。
 しかも、ここからがボクの邪推なんだけど、このフィギア、よく見ると魔女ナニーの胸はシュミーズがずり下がって丸見えなんだよね。このふくよかなオッパイは、どれだけ水夫たちの慰めになってたことか。(考え過ぎ?)
 イギリスのグリニッジの「カティサーク博物館」に本物が展示されているんだけど、いずれ見てみたいもんだね。おっと、その前にまず作んなきゃ。
 ちなみにこの模型は、義父が相当前に買っていたと思われる証拠に、1979年のカタログと書いてあった。今から30年以上も前だ。当時の価格で28000円と書いてある。
 興味を持って調べてみたが、これを販売した「今井科学株式会社」というのは今もあって、ウッディジョーという名前に社名変更していた。
 主にお城などの木製模型を多く売っているが、この「カティサーク号」も1/81スケールと少し小さくなったが売っている。価格はなんと定価では50400円である。Amazon価格でも36358円。
 その他、いろんな組み立てに使う工具とか、ペイント用の塗料とか入れたら10万は下んない買い物だよね、きっと。水産会社の社長だったおじいちゃん、お金持ちだったんだね!

  

 (2012.01.14)   △このページのトップへ

『心は甲板にあるのだが・・・』1135

 木製帆船づくりは、昔から数あるホビーの中でも最高の贅沢だったらしい。
 作り始めて3日目、チチ(遅々)として進まない。
 スエズ運河が開通した1869年と同じ年に、ダンバートンで浸水した英国の帆船『CUTTY SARK』の1/80モデル。
 これは、チチ(義父)が高齢になってから老後の楽しみとして一大発起して作り始めたが、夢半ばにして本人が亡くなってしまったので、完成を見ることなくおばあちゃんの部屋に置きざりにされていた。
 それをボクが、いずれボク自身の老後の楽しみにと、おばあちゃんからもらってきていたものだ。
 義父が亡くなってから、今月でちょうど丸6年になる。
 その「7回忌」を前にして義父は、ボクに「どうしても心残りじゃ。ヤスさん、作ってくれんかい?」と夢を見させた。
 製作途中の模型は、製作者の高齢による手ボケで、いろいろと間違えていたりする。やり直し(張り直し)も多い。昨日今日は甲板のフロアの張り直しだけしかできなかった。なので時間がかかる。一体いつ出来上がることか?
 でも、ボクの心はこんなふうに、インド洋上を航海する『カティ・サーク号』の上にいるんだ。中国から紅茶やオーストラリアから羊毛を運んだ快速船クリッパーの上に・・・。ボクはそこで、海を見ながら、スコッチの「カティサーク」をオンザロックで飲んだりなんかしてるんだ。夕陽を見ながら・・・。わあ、なんて贅沢なんだろう!
 マドロスさん、一緒に飲む?

    

 (2012.01.14)   △このページのトップへ

『やっぱ、しゃべるわ!』1134

 あきまへんなあ。
 鳥っこが翼もがれたみたいでさあ、不自由であきまへん。
 オラ、さっさと「言葉を持たない国」から戻ってきちまったでぇ。(あんた、そもそも何で行ってたのよ!)
 戻ってきたら、こりゃまたスゴい雪だこと!!!
 今年の冬は、トータル2メートルは降ったんでないべか? (どうしてそんなに訛ってるのよ!)
 やっぱ「カメムシの予言」は当たったなあ。これからは、「たかがカメムシ」と言ってあなどらないで、しっかりとシグナルに耳を傾けなくちゃなあ。
 とはいえ・・・。
 かと言って何すんのよ、ねえ。こんだけ降られちゃあ、さあ、もうお手上げだよねえ。勘弁してよ、ねえ。

 (2012.01.13)   △このページのトップへ 

『***36ッ!』1133

 

 

 (2012.01.13)   △このページのトップへ

『86〜ッ!』1132









 (2012.01.12)   △このページのトップへ

『*&−7℃』1132

 ********。
 −7℃。
 ########。
 ;;;;;;;;;;;;。

 (2012.01.12)   △このページのトップへ

『・・・2〜80!』1131









 (2012.01.11)   △このページのトップへ

『言葉を持たない国』1130

 アノ日から10ヶ月経った今日、ボクは旅に出る決心をしました。囚われた心を鎮める旅です。
 どこへ行くかというと、表題の『言葉を持たない国』です。
 その国でボクは、亡き義父に託されていた「帆船」を作る(造る)のです。大きな船なので、結構な時間がかかりそうです。
 それでは皆さん、行ってきます。ごきげんよう、さようなら。

 (2012.01.11)   △このページのトップへ

『頭やせたんじゃない?』1129

 雪下ろしに明け暮れる日々だった。
 この数日、お互い激しく働いた。少しはやせただろう。
 手はヘロヘロ。
 体はガシガシだ。
 ガッタ〜ン!
 さっきボクは、付けていたヘッドホンがわけもなく頭からズリ落ちた。そして机の上に転がった。
 それを見た妻が言った。
「頭やせたんじゃない?」

 (2012.01.10)   △このページのトップへ

『耳毛が伸びない』1128

 タバコをやめてから耳毛が伸びなくなった。
 鼻毛も伸びなくなった。
 鼻くそもあんまり出ない。
 仮に出ても白い。
 歯も白い。ヤニが取れちゃったから。
 そういや、目ヤニも出なくなった気がする。
 もちろん、タンやセキも出なくなった。
 いろんな汚れが一掃された。
 百までいけそうな気がする。

 (2012.01.10)   △このページのトップへ

『秋田が生んだボブ・ディラン』1127

 今や「スピリチュアル・アーティスト」と言っていいかもしれない。友川かずき。
 ボクは昔、高校時代、同級生だった「あるまんど山平」から紹介されて、彼のレコードを聞いた。
 そのアルバムは『やっと一枚目』というデビューアルバムだった。1975年。
 圧倒された。正直怖かった。その中でなぜか、コミックソングのような『乱調秋田音頭』だけが記憶に残っている。
 久しぶりに彼の曲を聞いた。やっぱ魂が揺さぶられる。
 この手のアーティストは、津軽あたりに多いと思っていたが、秋田にもいたことに、ボクは深い感慨を覚える。
 1986年のアルバム『無残の美』の2曲目、『海みたいな空だ』を聞いてください。



 や〜、この『電話』も懐かしい!(『やっと一枚目』に入っていた、入っていた)このクチパク映像にも笑える!



 (2012.01.10)   △このページのトップへ

『ちょうどいい豊かさ』1126

 秋田の冬は大雪だけじゃない。
 今朝の気温はマイナス8度だった。そして、水道が凍結していた。
 今日から水抜きして寝んとな。
 体はギシギシ、だけど車庫の屋根の雪下ろしが今日もある。
 安普請の車庫なので、雪で潰れそうだからだ。
 本当に雪と氷に埋まって暮らしてます。
 皆さん、どうか哀れんでください。
 こんなボクたちに愛の手を差し伸べてください。
 トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」を歌ってください。
 この歌詞を聞いていると、実はこのくらい貧しき時代が一番希望があって、ボクらは豊かだったんだよねって思えてくる。1972年、ボク13歳の頃だ。
 ちょうどいい「貧しさ」、ちょうどいい「豊かさ」の時代だね。



 (2012.01.09)   △このページのトップへ

『トーエー検算いや剣山いや見参!』1125

 こんなメールが・・・。

 秋田は雪が大変そうだね。雪かきの体力づくりはうらやましい気もするが、生活に密着となると厳しいんだろうな。
 俺は、冬期講習を終えて、これから、ゆったりと日々を過ごせる時期になりました(授業は単発の連続になります)。いよいよ、『ヤッシに愛に行く』日が近づいて来ました。相棒の日程と、俺自身の日程が少し曖昧な個所があって、まだ詳細が言えませんが、今週中には、お知らせできると思います。真理ちゃんの仕事の邪魔をすることになるかもしれませんが、沢山のアルコールと、積善クラゲの爽やかな音楽を提供しますので、温かく迎えてくださいね。
 重ねて、日程が決まり次第連絡します。本当に楽しみにしております。待っててね。


 トーエーすまん!
「アルコールも積善の歌もいいから、雪下ろし手伝ってもらいたいな」
 すまん! そんな不心得なことをボソッと言った人がおります。
 あっ、ボクじゃないよ。
 ってことは・・・???

 (2012.01.09)   △このページのトップへ

『成人って何やねん?』1124

 今日は「成人の日」だそうだ。昔は「成人の日」といえば1月15日だったはずだ。
 どうも「ハッピーマンデー法」とかいう法律のせいで、祝日が曖昧模糊としてきた。ちっとも「ハッピー」じゃない。
 サラリーマンや公務員にとっては、月曜日が休みになることは「ハッピー」かもしれないが、うちらにとっては何の意味もない。
 まあ、新年早々そんな妬み(ねたみ)、僻み(ひがみ)ばかり言ってないで、今日は「成人の日」について少し真剣に考えてみよう。きっと勉強になるよ! (ホント?)

 成人を祝う風習として、古来、貴族の間では、男子は髪を結い冠または烏帽子をつけ、服装を改め成人したことを周囲に示しました。また、幼名から烏帽子名に改名する風習も盛んでした。元服・烏帽子式といいます。
 女子の場合は「裳」という腰から下にまとう衣服を身に付ける裳着(もぎ)、髪を結い上げる髪上(かみあげ)、歯を黒く染める鉄漿(かね)(お歯黒)付けを成人の儀礼としました。
 貴族に限らず、各地の村々でも村人たちが定めた成人の儀式が行われていました。
 しかしそれは、現在のようにある一定の年齢(20歳)を超えれば成人といった年齢基準ではなく、例えば「1日に60キロの柴を刈って、12キロ売り歩けたら一人前の男である」など、年齢に関係なくその行為ができれば成人として認めるといったものでした。
 これらの儀式は成年式・成女式などと呼ばれていましたが、明治以降一部の地域を除き衰退してゆきました。
 明治以降になると、男子は兵役につく義務を課せられました。兵役につくためには徴兵検査を受ける必要があり、この徴兵検査が成人式の意味をもち、成人式制定のきっかけとなりました。
 戦後、兵役の義務がなくなり、1948年の「国民の祝日に関する法律」によって、「成人の日(1月15日)は、おとなになったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」と法律で定められました。
 現在は、2000年に制定された「ハッピーマンデー法」に基づき1月の第2月曜日に改正されています。
(以上「日本文化いろは事典」より抜粋)

 そんなわけで、「成人の日」というものの成り立ちをザッと見ていただいたわけですが、時代とともに「成人」の意味合いが大きく変わってきたことが分かります。
 最近では、ご存じのように、自治体が主催する「成人式」で、一部の新成人による目に余るバカぶりがマスコミ報道をにぎわしたりしていますね。ホントにどうしょもないね。
 あれって税金掛けてやる価値あんの? 彼らに「タバコ」と「酒」と「投票」を公然と認めてやるだけの儀式に希少な血税を使うなんてね。勝手にさらせ! そう思うのはボクだけかな?
 もっと言えば、そもそも「成人」って何なの? バカでもチョンでも20歳で一律「成人」っておかしくない?
 ちょっと昔の田舎の儀式に似ていますが、ボクの持論はこうです。名付けて『新・成人の条件』! これをやったら認めてやる! ってやつ。

「1日に60トンの雪を下ろして、その後で12キロ先のAMANOまで買い物に行けたら一人前の男である!」
「1日に40トンの雪を下ろして、その後で35万字の入力ができたら一人前の女である!」


 どうだ! オラたちしかおらんべ、成人。(えっ? 雪のない地方の人はどうするかって?)
 知らん! 悔しかったら雪下ろしに来いってんだ! ほしたら認めてやっから。

PS 各地の成人式で今年もこんなトラブルがあったみたい。yahoo!1行ニュースより。
「新成人、酒飲んで騒ぎ壇上へ・・・バンド演奏妨害も」
「成人後、バイクで暴走・検問突破・・・2人逮捕」
「成人式帰りに線路横断、駅員に暴行・・・自称東大生を逮捕」

 やっぱ、こんなのやめりゃあいいんだよ。

 (2012.01.09)   △このページのトップへ

『やむにやまれぬ事情』1123

 この村でたった1軒だけ、屋根から雪が滑り落ちない家がある。
 うちである。
 屋根の傾斜角が急じゃないせいもあるが、それよりも何よりもペンキが剥げて滑らなくなったせいだ。
 1〜2度ペンキを塗ったこともあったが、何しろトタンが老朽化して塗っても塗ってもあかんのよ。
 で、ドサッと降った分、ドサッと積もる。昨日は1メートル降ったので、屋根の上に1メートル積もっていた。当たり前だ。
 で、今日は雪の止んだところを見計らって、2人で屋根に登った。
 妻とボクは8メートルくらいのロープの両端を腰に結んで、2階の窓から屋根に上がった。
 屋根の北側をボク、南側を妻が担当して作業にあたる。分かれるのは、落ちた時にどっちかが引っ張れるからだ。時々気付くとどっちもおんなじ屋根の側にいたりして焦る。
 お互い汗を1升も噴出しながら、黙々と雪を下ろす。コウちゃんやサトシくんやヤスさんなどが、屋根から落ちた雪をセッセと広場に運んでいる。どこにも屋根に上がってる人はいない。
 いわんや、女の人が屋根に上がって雪下ろししているところなんかあり得ない。この村に限らず、おそらく五城目中捜したっていないだろう。
「私だけだね、どう見ても」
 と、妻がスコップを持った手を休めて、片方の手で汗を拭いている。
「うん、やむにやまれぬ事情があるからな」
 その事情というのは、聞かないでほしいんだけど、要するに屋根を張り直すだけのお金がないということである。屋根を張り替えると2百万円かかるんだそうだ。
 だから、こうして潰れそうになったら雪下ろしをするしかない。生きていくために。
 頭脳労働6時間と肉体労働4時間、それが今日のお仕事でした。汗びっしょりでした。

 (2012.01.08)   △このページのトップへ

『雪国』1122

 トンネルを抜けなくても・・・。
 そこは・・・。
 雪国だった。毎度さん!
 雪かき、雪下ろし、雪転がし、雪引きづり、雪踏み、雪割り、雪押し・・・雪のせいで大量の肉体労働が発生している。肉体のあらゆる箇所が激しい筋肉痛になっている。
 高いところに設置していたBSのパラボラアンテナの傘にまで、雪が溜まって映らない。その危険きわまりない作業を今しがた、ボクはやってきた。アンテナレベルがやっと54まで上がった。ふう〜。
 「雪国」の対極は「南国」だろう?
 ボクは思う。
 南国と言やあ「フルーツ」じゃないか。「サーフィン」じゃないか。「フラダンス」じゃないか。
 お前らいいな。
 同じ人間なのに、どうしてこっちはこんなに過酷なんだよ。
 でもね、人間ってあんまり恵まれた環境にいるとバカになるんだってよ。
 程よいストレスが必要なんだってよ。
 そうでも思わなけりゃなあ、お前!

 (2012.01.08)   △このページのトップへ

『雪かき』1121

 雪かきが好きな妻は、
「雪かきするよ〜!」という声で、ヘッドホンをポ〜ンと外して、ボクの後を追って外へ飛び出してきた。
 2人で、小1時間ほどかけて、玄関前〜道路脇〜勝手口前〜駐車場前までの雪かきをした。
 途中で、妻のスコップの柄が抜けて、「ポ〜ンッ」と、遥か彼方の雪の中へふっ飛んでいった。
 胸まで雪に埋まりながら、ボクはそれを取りにいってあげた。
 戻ってくる時にボクは足を取られて、よろめいて顔から雪の中に倒れた。雪だるまになった。
 それを見て、妻は死ぬほど笑った。
 ボクは、雪だるまの目で「ギッ!」と睨みつけてやった。
 すごい雪だ。昨日から今日にかけて70センチ以上の雪が積もっている。秋田県沿岸部には「大雪警報」まで発令している。
 何度も言うけど、つくづくおばあちゃん帰してよかったなあ。
 だって、おばちゃんの部屋の窓、完全に雪に埋まってて、部屋の中は真っ暗なんだもん。

 (2012.01.07)   △このページのトップへ

『話にならんね』1120

 まっ、そういう業界なんだろうけどさ。
 昨日、1行ニュースで読んで唖然としていたんだけど、今日はもっと驚いたね。
 暴力団と付き合いがあったとして、自ら「後輩のためにも示しを付ける」とか言って、「芸能界引退宣言」をして実際いなくなっていたアノ男が、映画で「声の復帰」をしたんだって。
 吉本の社長とかいう男は、「全社員、全タレントの思い」としてアノ男の復帰を熱望していたんだってよ。なんでなの? 金ですか?
 「声」であれ何であれ「復帰は復帰」でしょ?
 じゃあ、あの引退宣言って何だったの? 後輩のためって何? 一時(いっとき)だけ身を隠して捜査をけむに巻くつもりだったんだろうかね。
 いやあ、それにしても・・・。
 話にならんね。
 まっ、そういう業界なんだろうけどさ。
 それともう一つ、今度はマスコミに対してなんだけど、「紳助さん」って「さん」付けだったんだよね。
 何だかそれも釈然としないね。
 やくざと深〜いお付き合いをしてた人を「さん」付けで呼ぶんだぁ・・・。
 こちらの業界も・・・ホトホト困ったもんだねえ。

 (2012.01.07)   △このページのトップへ

『キヨシじゃない!』1119

 年賀状がこんな雪の中届きました。
 震災で心配していた「ショウちゃん」(『春八』という仙台の居酒屋の店主)からでした。
「おいしいお米をありがとうございます。おいしくいただきました」と書かれていました。
 そして、隣には彼女と「小麦」という犬が写っておりましたが、なぜか本人は60年代のフォークシンガーみたいな顔でした。ロンゲでひげ面。
「よかったね!」
「しあわせそうだね!」
 妻とそんなことを言いながら、何気に裏の宛名を見ると・・・。
「あっ! まただよ」
「プッ! 今度はもっと大きな字で書きな!」
 ショウちゃん、ボクは「清」ではなくて「靖」ですよ!

 (2012.01.07)   △このページのトップへ

『大雪警報発令中!』1118

 今、隣のスズちゃんから電話があった。
「うちの屋根の雪がお宅のほうに落ちて、さぞや暗くなってないか?」
 というものだった。
「いえいえ、それは大丈夫ですが、それにしてもすごい雪ですねえ」
 そう言って、電話を切ってから妻と外へ出てみた。
「うわっ!」
 もう1メートルは積もっている! なんてこった!! 屋根潰れそう!
 それにしても、おばあちゃんを帰してよかったな。これじゃ1歩も出られなかったよ。
 あっ! ちょっと待てよ。でも彼女、今日、山形の銀山温泉じゃなかったっけ? 兄弟姉妹会で。
 あっちは雪どうだろう? 無事だといいけどねえ。大丈夫だべか?



 (2012.01.07)   △このページのトップへ

『最後の楽園』1117

 正月にBSでやってた「ホットスポット〜最後の楽園」という(確かそんなタイトルだった)番組を観た。録画で。
 福山雅治が、なぜかガングロの睫毛になったキモコ悪い「ウドウアナウンサー」さんにこう聞かれた。
「福山さんにとっての楽園は?」
 彼はこう答えた。
「自宅の、さらに細かく言うとキッチンのカウンター」
 OH! うちと一緒じゃん! と思った。この歌は紅白で一番だったね。



 (2012.01.07)   △このページのトップへ

『早く早く早く!』1116

 昨日は「休肝日」でしたので、今日はもう、朝から飲みたくて飲みたくてウズウズしていたわけですよ。
 でね、もうすぐ仕事が終わります。「あと30分待て!」って言われてるからね。
 代表! 頼むで! 早く早く早く! 飲むべし! 飲むべし! 飲むべし!
 キュ〜〜〜〜〜ッと飲むべし! ゴクゴクゴクッと喉鳴らすべし! 
「くっくっくっくっ・・・っくわ〜〜〜〜〜!!!」と叫ぶべし!!! そして泣くべし、笑うべし、怒るべし!!!!
 ああ〜、早く早く早く早く早く〜〜〜〜〜!!!!!!

 (2012.01.06)   △このページのトップへ

『仕事再開!』1115

 昨日、年末年始の3週間を過ごしたおばあちゃんを秋田の駅まで送り、新幹線に乗せてお見送りした。
 無事に家に帰り着いたようだった。よかった、よかった。
 すかさず今日から、仕事再開! 代表は年末から持ち越していた仕事が、実はたくさんあったのだ。
 祭りは終わった。体重大幅増をもたらして終わった。
 さあ、今日からまた、地味〜に、根気よ〜く、二人三脚で頑張ろうねえ。

 (2012.01.05)   △このページのトップへ

『巨顔と顔相』1114

 大晦日に紅白を観ていたら、画面いっぱいに大きな顔が映し出されてびっくりした。
 1人は細川たかしであった。
 妻の表現を借りれば、『分厚い武石豆腐のよう」だった。武石豆腐というのはAMANOで売っている激安豆腐のことである。
 もう1人は、審査員として出ていたジュンココシノであった。負けず劣らずの巨顔だった。
 そして怖かった。と同時に、あの髪飾りの箱のようなものには何が入っているのだろう? と、テレビの前で物議になったものだ。
 妻は「チョコレートかしら?」と予想していた。
 おばあちゃんは、「何だい、ありゃ?」と言って絶句してたっけなあ。
 それにしても、いつから細川たかしは巨顔になったのだろう?
 いいもん食い過ぎだろうか。あれじゃ「太川たかし」じゃん。
 とは言え、巨顔の方たちにはまだ「ふくよかさ」がある。逆に言えば「落ちぶれ感」がない。
 その点、ボクが一番哀れに思ったのは、「森進一」と「郷ひろみ」の顔であった。
 明らかに「落ちぶれ感」のある顔だった。苦労が尽きなそうな貧弱な顔相だった。
 あと、振り袖を着て「春よこい」を歌った人も、別の意味でちょっと残念な顔相だったなあ。
 妻は「中村メイコ」に似ていると言うし、ボクは「五輪真弓」に似てると思った。ベムベラベロの。なのでボクはちょっと正視できなかった。
 正視できないという意味では、韓国の女の集団がやたらクネクネさせていた「おケツ」もそうだった。
 紅白はやっぱ面白かったね。

 (2012.01.05)   △このページのトップへ

『キメのポーズ』1113

 おととい歌舞伎を見ていたら、和尚吉三に扮した松本幸四郎が何度となく「キメ」ていた。
 大晦日の紅白歌合戦で、TOKIOの長瀬も最後に何やら妙なポーズで「キメ」ていた。笑った。(スマン)
 もう1人、やたら『ため口チック』に「〜じゃないのかぁ?」みたいな感じで語りかけた方がいました。
 あの方は酔っぱらっていたのかなあ? 少なくとも自分に酔ってることは間違いなかったね。そんな目をしてましたよね。
 で、歌の最後で自分のギターにしがみつくようにして、セミのポーズを「キメ」ていました。ボクの処女作にも『冬の蝉』ってのがありますが、う〜ん、でも、あのポーズにはとうとう笑っちゃったねえ。(長渕信者の皆さん、スマンスマン!)
 いろんな「キメ」方があるものだ、と感慨深く思ったねえ。そして笑ったねえ。(ゴメンねえ)
 それにしても、紅白というのは日本固有の大晦日の風物詩ではなかたのか?(ほらね、もう中国人っぽくなたあるよ)
 気付けば、韓国人や中国人(ジャッキー絆)やガガ星人などがいっぱい出ていたね。いつからああなったの?
 大相撲がモンゴリアンたちに乗っ取られたように、紅白もこうやって乗っ取られていくのだろうね。怖いあるよね。
 目と口以外1ミリも動けない小林幸子が、獅子舞の上で北島三郎と社交ダンスを踊るくらいのパフォーマンスをしないことには、もう日本人だけの力ではどうにもならないところまできているような気がするねえ。いつかきっと「万国歌合戦」になっちゃうよ。白組、黒組、黄組な〜んてね。
 そうそう、セミの方のことに話を戻すんだけど、あの方は被災地を飛び回って、随分と派手なパフォーマンスで被災者や自衛隊への勇気づけに奔走したようだったが、ボクが一つだけ気になっているのは、どうしてあんなにも自己PR用の映像があるあるか!? という事実なんですね。
 ああいう、平たく言えば「善行の記録」を、自分の生きた証として後世へ残したかったんだろうか?
 そーゆーとこも、どっかセミみたいだと思ったのはボクだけかな?(重ね重ね長渕信者の方、すまんねえ)

 (2012.01.05)   △このページのトップへ

『こいつぁ春から〜』1112

 江戸演劇の大問屋ともいわれた河竹黙阿弥。
 「こいつぁ春から」「月もおぼろに」の名セリフでおなじみの「三人吉三巴白浪」。黙阿弥らしい七五調の美しいセリフの数々。
 3人の盗賊の絆と因果応報を描いた不朽の名作だ。
 今、ボクはその「通し狂言」を観ている。国立劇場でやっている初春歌舞伎公演である。
 もちろんテレビでである。いつか本物の舞台を観てみたい。妻やおばあちゃんは歌舞伎座で何度も観たことがあるそうだ。
 向こうでは、妻は洗濯をし、おばあちゃんは最後の置き土産だと「煮しめ」を作っている。「最後」と言ったのは、年末年始の3週間近い滞在を終えて、いよいよ明日帰ってしまうからだ。
 ああ、正月3が日最後の、長閑な昼下がりだなあ・・・。そして、もうすぐそれも終わっちまうなあ・・・。
 ところで、この演目「三人吉三巴白浪」。「吉三(キチザ)」の名前から、やや強引に「吉次(キチジ)」に持っていきたい。(随分強引だこと! でも「吉次」が3尾だから「吉三」でも悪くないべ?)
 カッツにいただいた3尾の吉次。お正月まで冷凍して取っておいたのね。
 それを「年越し魚」として食べたのね。
 その時の写真を・・・。(やらしいなあって? いいの、いいの! こんなこと滅多にないんだから!)

  

  

 こいつぁ春から〜・・・。

 うんめえなあ〜!

 (2012.01.03)   △このページのトップへ

『ケツさタゴよる』1111

「ケツさタゴよる!」
 そう言ったのはおばあちゃんで、それを聞いて大笑いしたのは妻です。
 今日、明日のテレビ番組表をチェックしたボク。
 朝ドラの総集編で朝から目一杯です。
 確かにケツにタコがよるほどの『観るもの』目白押し。
 その最後を飾るのは、もちろん『紅白歌合戦』と『ゆく年来る年』であることは想像通りです。
 いよいよ本当に今年も終わりだね。
 あの人からも、こんな律儀なメールが。こちらこそ来年もよろしくね!

 今年もエッセイを楽しませてもらいました。お疲れ様でした。そして、ありがとうございます(親しき仲にも礼儀)。
 来年もよろしくね。年の瀬。不肖予備校講師、鈴木東栄、師走なので、走り回っております。(笑)


 (2011.12.30)   △このページのトップへ

『お便り』1110

 『青の時代』に感想がきました。

 ピカソの話は勉強になりましたよ。『明日描く絵が〜』の件(くだり)は、『明日の人生が一番素晴らしい』とも解釈できますね。生きる事に価値があるね!

 そうですね。明日が一番素晴らしい。来年が一番素晴らしい。次に書く小説が一番素晴らしい!
 お便りありがとう!

 (2011.12.29)   △このページのトップへ

『ららつ』1109



 「つらら」になるとこうなります。



 おばあちゃんは「たるひ」と言いました。
 垂氷と書いて「たるひ」なんだそうです。
 そういや、秋田でも「たろんぺ」と言うよな。
 そっから来てたのか。
 お昼はおばちゃんを連れて「大黒屋食堂」へ行きます。それからAMANOで買い物をしてきます。
 おばあちゃんは「中華そば」と「ぎょうざ3個」を頼むんだそうです。
 夕飯の「特製飴色カレーライス」を意識して、お昼はシンプルになんだそうです。

 (2011.12.29)   △このページのトップへ

『癒されるんだって』1108

 昨日、仕事部屋の掃除をしていて、こんなふうに飾り付けをしました。
 おばあちゃんは、それをえらく気に入ってくれました。
「ちょっと上見た時に癒される〜」
 だって。

 

 よく見えない?



 しっかりカレンダーも、もう1月になってます。カッツの会社のカレンダーです。

 (2011.12.29)   △このページのトップへ

『掃除機の先っぽ』1107

 今日の午前中は、代表が突如として仕事を始めてしまい、ボクとおばあちゃんは何だか拍子抜けというか、狐につままれたような、狸に化かされたような、そんな気分でした。
 昨日の魚介鍋を雑炊にして食べてから、ボクと妻は仕事部屋と台所、リビングを徹底して大掃除しました。
 おばあちゃんは、チームプレーは不向きと見えて、
「私の部屋やっぺし!」
 と言って、もっぱら個人プレーで自室だけやっておりました。それが終わると、荷造りをしておりました。
「私の部屋だってよ」
 と、「わたしの」にアクセントを置いて、苦々しく妻は言いました。
 そうそう、掃除機の先に付ける尖った部品ありますよね。
 この間、SMAPの中国公演を偶然見てたんだけど、その時の彼らのマイク、あれとそっくりでした。
 まっ、どうでもいいことなんですがね。

 (2011.12.28)   △このページのトップへ

『青の時代』1106

 1人の青年が「画家ピカソ」に出会うまでの時代。
 1901年、親友のカサヘマスの自殺。
 ジェルメールという魔性の女への憎しみ。
 サン・ラザール刑務所での社会の底辺に生きる人たちを見つめる日々〜最高傑作『人生』を生み出すまで。
 夕べ3人で観たパブロ・ピカソの番組。
 圧巻だった。
 何よりボクが驚いたのは、彼が生涯で残した作品が20万点もあるということだ。最も多作な美術家としてギネスに記されているそうだ。
 あと、これ知ってます?
 「パブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピーン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ」。
 これが彼の本名です。
 「じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ うんらいまつ ふうらいまつ くうねるところに すむところ やぶらこうじの ぶらこうじ パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの ちょうきゅうめいのちょうすけ」さんに匹敵するくらい長い。
 彼が残した言葉がボクは好きです。
「誰でも子供のときは芸術家であるが、問題は大人になっても芸術家でいられるかどうかである」
「ようやく子どものような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ」
 そして、極めつけはこれでしょう。
「明日描く絵が一番すばらしい」(パブロ・ピカソ)



 (2011.12.28)   △このページのトップへ

『やっぱ笑うしかないでしょ』1105

 さっきから妻とおばあちゃんは、「生協のカタログ」をめいめいに見ている。
 こういうもの↓を見つけた妻が死ぬほど笑っている。



「いろんなもの、あるもんだ」
 おばあちゃんは割と冷静だ。
 フェイススリマーというものらしい。顔やせグッズなんだって。
 別の用途で使いたいと思うボクは変だろうか?
 例えば「お正月の初笑い変装グッズ」とかに。



 (2011.12.27)   △このページのトップへ

『シチサン?』1104

 妻は髪を短くしましたので、時々、朝、ものすごく跳ねていたり、渦巻いていたり、ドラゴンボールになっていたりします。
 今朝、鏡を見た妻はこう言いました。
「オレってシチサン?」

 (2011.12.27)   △このページのトップへ

『六段の調』1103

 クリスマスの装飾を片付け、今日からお正月を迎える準備です。
 もう少し仕事がある人にはスマン、スマンなのですけど、一足お先にお正月気分。
 今日から寒気も少し緩むんですって。
 ボクが今朝おなかの調子が悪かったので、おばあちゃんはこう言ってねぎらってくれました。
「今日は少し休んだらいっちゃ! 大掃除は明日からでいっちゃ!」
 大掃除? 明日から? 「から」???
 やる気まんまんやなあ。



 (2011.12.27)   △このページのトップへ

『残業』1102

 仕事納めの今日、どうやら残業になりそうです。
 代表がそう言いました。
 トロホッケの干物を目指して、もうひと頑張りしましょう。と言っても、ボクはもうほとんど終わってしまったんですがね。
 ちなみに、お昼はサンマの干物を食べました。
 みんなで鼻を鳴らして食べましたよ。
 これで、カッツにいただいた高級干物も「サバ」「キンキ」「つぼ鯛」「サンマ」と制覇して、今晩の「トロホッケ」も食べれば、残りは「宗八カレイ」と「アジ」だけかな?
 本当に死ぬほど美味いんだよねえ、これ!
 いつもは魚の食べ方があまり上手でないおばあちゃんですが、今日はとても上手に、骨だけ残してサンマを食べ切りました。写真を撮っとけばよかったなあ。
 妻も上手くなりました。みんなボクの影響です。
 ホントに、3人揃って「猫もまたがない」ほどの食いっぷりです。
 そう言えば、久しく肉食ってないなあ。

 (2011.12.26)   △このページのトップへ

『仕事納め』1101

 今日は仕事納め。
 昔、会社員だった頃は、午前中お客様にカレンダーを持っていったりして、午後から簡単な掃除をして、一杯飲んで・・・ということもあったけど、当事務所は朝から夕方までビチッと仕事です。
 あとちょっとだあ。

 (2011.12.26)   △このページのトップへ

■エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』(〜1100話はこちら)

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