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★『ことなとひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』
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『ことなとひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』

 
 

『激変! マサショーリュー』50

 昨日、マサショーリュー会長から電話があった。
 妻が出た。
「マサハルと申します。いつもお世話になってます。ヤススさんいらっしゃいますか?」
 「ヤススさん」の発音以外は完璧だったのだという。
 しかも、いつものボソボソではなくハキハキそう言ったのだそうだ。
 確かにボクも出てみて、いつもと違うことに気が付いた。何と言うか謙虚なのだ。
「そういうわげで、よろすぐお願いします」
 最後の言葉に耳を疑った。
 おい! どうしたんだ? 何か変なもの食った?

 (2011.05.09)   △このページのトップへ

『意外と細かかった』49

 いつも石巻でボクのエッセイを楽しみに読んでくれていたおばあちゃん。
 この度の震災で、ネットのシステムが壊れ、いまだに開通していない。
 よって、ず〜っと読めないでいたそうだ。
 で、昨日リクエストにお応えして、ボクがラジオのDJになって読んであげた。
 笑ったり泣いたりしながら聞いていたおばあちゃんだったが、最後にこう言った。
「あのさっ、カッツではなくて『カツ』だよ。それからレンジでチンは5分ではなくて『3分』!」
 意外と細かかった。

 (2011.05.09)   △このページのトップへ

『無言の窓際外交官』48

 かつてトミさん(ボクの祖母)が生きていた頃、ベッドに横になったまま、窓から見える隣のケーコさんに向かってこう叫んでいた。
「ねえさん、よーぐ頑張るなあ!」
 その結果、トミさんは山菜や野菜など、たくさんの戦利品を手にすることができた。
 ボクたちはこれを『窓際外交』と呼んでいたものだが、新たにまた1人『窓際外交官』が出現した。おばあちゃんである。
 有能な外交官は、今朝、ケーコさんから『わらび』をたくさんゲットしたのだった。
 トミさんのように、彼女に声を掛けたわけでもなく、ただカーテンを開け、窓を開けただけだったそうだ。
 無言の窓際外交官。やるなあ! 

 (2011.05.09)   △このページのトップへ

『母の日はかに玉』47

 これが我が家の『母の日スペシャルディナー』。ニセモノのカニと本物のエビが入ってる。
 おばあちゃんは大満足して、
「もう1回食べたいなあ・・・」と言った。
 妻の『お風呂で背中流しサービス』は、おばあちゃんの「私、独りで入ったほうがゆっくりするもの」という拒絶の言葉で、あえなく中止になった。
 よって写真は撮れなかった。
 見たかった? 見たくなかった? ビミョー? 

  

 (2011.05.09)   △このページのトップへ

『そして毛糸は羊になった』46

 ここんとこず〜っと、古いセーターをほどきまくっていたおばあちゃん。
 最後の仕上げはこうなって、こうなって、こうなった。
 これから、これにお湯を通して、毛を真っ直ぐにし、新たなセーターを編み始めるのだという。
 あっぱれ! おばあちゃん! 再生の神様! 平成の知恵袋! いよっ! 日本一!  

       

 (2011.05.09)   △このページのトップへ

『無事だった〜! よかった〜!!』45

 ずっと消息が分からなかった妻のかつての後輩、斉藤真澄さん。
 以前、このエッセイでも安否を呼びかけてました。
 そ、そ、そ、それが、ようやく本人からメールが!!!
 無事でした。こんなことが書いてありました。当時の惨状が偲ばれます。

****************************

 我が家は、道路はさんですぐ海なので、地震の時は、家にいたんだけど怖くてすぐ娘の小学校に逃げて大丈夫でした。
 旦那は、会社から渋滞に巻き込まれて、後ろから20メートルのがれきと、前から川の水があふれてきて危ないところを車をすてて、がけを登り小学校に上がってきて偶然出会って3人で津波の被害のない私の実家に歩いて避難し、今も五人実家で世話になってます。
 自宅は、たまたまコンクリートでできてたから流されなかったんだけど、周りの家は、ほとんどないです。
 二階まで水が入ったんだけど、今月末には戻れる予定です。
 電気屋さんが、石巻より気仙沼のほうが被害すごいって言ってました。
 会社の方は、海から少しだけ離れてるんだけど、建て替えて四か月の二階建事務所は、ながされちゃった。。。
 今仮事務所を実家の庭にプレハブおいて、そこからメールしてます。

****************************

 それにしても本当によかった! 妻とウルウルになって祝杯を上げてますよ、真澄ちゃん!

 (2011.05.08)   △このページのトップへ

『電子レンジ考』44

 省エネ、節電が今ほど叫ばれる時代はないですね。
 田舎暮らしをしているとはいえ、ボクらも電気はそれなりに使います。
 例えば、ご飯を炊くのは『電気炊飯器』。
 この消費電力はいかほどかというと・・・。
 妻はそういうことに大変詳しいのですが、ボクはまだ省エネの青二才なのでここでは書きません。揚げ足取られるから。
 でも、ケッコウ電気料がかかっているようなのですよ、電気炊飯器って。
 さらに保温にも相当電気料がかかっているみたい。
 それでですね、ボクたちはこれから2日に1回ご飯を炊くことにしたわけなんです。
 しかも、保温はせず、ご飯を容器に移してレンジで温めて2日間食べる作戦。
 妻の試算では、これで年間5000円以上は節約になるそうです。
 わあ、すごい!
 ところがですね。これは妻の悪いクセなんですが、ご飯を保存する容れ物に凝り出したんですね。
「あっ、これカワユイ!」
 とか言っちゃって、カタログを見ているわけなんです。
「それ、いくらなの?」
「1個1600円だからあ・・・4つは要るからあ・・・」
「おっと、それじゃあ、節約分の5000円をはるかに超えてしまうじゃん!」

 (2011.05.08)   △このページのトップへ

『母の日』43

 今日は「母の日」。
 我らが母は、掃除婦を兼任していることもあって忙しい。
 朝から働き者だ。
 掃除が終わってからは、直接弊社業務とは関係のない『毛糸ほどき業務』に取り掛かっている。
 今日は雨なので、玄関でその業務を行うのだという。
「寒くない?」
 代表兼実娘の妻が、気配りの声を掛ける。
「寒ぐね。大丈夫」
 そう言って母はセーターを持った。
 母をこんなにこき使っていいものだろうか?
 せめてもの感謝のしるしに、夕飯にボクは『特製かに玉ご飯』を作ってふるまうことにしよう。
 妻は、お風呂で背中を流すと言っている。
 代表が掃除婦の背中を流す。悪くない光景だ。あとで写真撮って載せたい。
 見たい? 見たくない? ビミョー?

 (2011.05.08)   △このページのトップへ

『掃除婦』42

 ついに弊社も「掃除婦」を雇い入れることができるようになりました。
 弊社の掃除婦は極端に朝が早い。
 朝7時過ぎになると、ブィ〜ン、ブィ〜ンと買ったばかりの掃除機の音がする。
 ガタン、ガタンと物をよける音がする。
「ああ、眠い。掃除婦やってるよ。今、何時?」
「・・・う〜ん、まだ7時過ぎじゃない?」
 ややあって、ボクは起きた。
「あらあ、うるさがったんでね?」
「いやいや、ちょうど起きるとこだったよ。それにしても朝早くからご苦労様です」
 ブィ〜ン、ブィ〜ン!!!
 今日は日曜。休日の早朝出勤なのである。
 ややあって代表のご出勤。
 掃除婦→執事→代表の順に、8時には出社完了となる。
 ほんまんとこ・・・眠い!

 (2011.05.08)   △このページのトップへ

『多過ぎる間違い電話』41

「もしもし・・・」
「あっ、オガワさんだが?」
「いえ、イトウです」
「んぇ?」
「イトウですが・・・」
「・・・」
「どちらさまで・・・」
「サトウだども」
「・・・サトウ・・・どちらのサトウさまで?」
「このめのごどだどもよう!」
「はいっ?」
「このめのごどだども、あいい、おみゃ、あいがら学校さ行ったっけが?・・・」
「えっ? あのう・・・、どちらへおかけで・・・」
「んぇ?」
「イトウですけども・・・」
「おいだばサトウだども」
「ボクはイトウですけども」
「んだがら、サトウだってば!」
「あのう・・・確かオガワさんへおかけだったのでは・・・」
「おみゃオガワさんだべ?」
「いえ、ですからさっきから何度も言ってますけれども、イトウですってば!」
「・・・はぁ?」
 ガチャン! ツーツーツー・・・。
 こういうの多過ぎ!

 (2011.05.07)   △このページのトップへ

『新しい仕事スタイル』41

 代表は仕事再開、今日は「ニュース原稿の仕上げ」です。
 ボクは、「新小説の執筆」です。 
 おばあちゃんは、晴天の下、桜吹雪を浴びながら、椅子に座って「古いセーターの毛糸解き」です。
 新しい生活習慣は、こんな形での〜んびり始まっています。
 お昼は、夕べ作っておいたおばあちゃんの『ピザトースト』!
 何だかほのぼのといいんですね。この生活も。



 (2011.05.07)   △このページのトップへ

『マッチョ長渕』40

 姪っ子のなおちゃんに「長渕好きなの?」と聞かれて、「うん」と答えてしまった。
 最近の長渕くんは、どうしたんだ? このマッチョの意味は何だ? 
 かねてから「国粋主義者」的な彼だったが、この震災においても「自衛隊への慰問」みたいなコンサートを被災地でやったそうだ。
 それはそれでいいことだと思う。イデオロギーは自由だからね。
 でも、デビュー当時のあのナイーブで華奢なイメージも好きなボクとしては、マッチョ長渕は何だかついていけないところもあるのだ。
 なおちゃんに「うん」と答えたボクだが、「うん」の中にはちょっぴり複雑な意味が含まれているんです。
 とはいえ、いい歌はいい歌。
 妻も大好きな歌たちです。

        

 (2011.05.07)   △このページのトップへ

『芋レンジャー』39

 電子レンジを使わない生活に慣れ親しんできた。
 かつて「電子レンジ使わないもん宣言」までしたことがあった。 
 そんなボクたちの前に、突如出現したのがコレ。
 フレッシャーズの必需品らしい。
 おばあちゃんは、この道30年の大ベテランだった。
「芋ふかすのには4分30秒!」
「へえ〜、何本でも?」
「太いもんだと5分くらい。アルミホイル巻いてストーブさ上げておくよりも、フカッとして甘くておいしいんだあ」
 さすがサツマイモ大好きおばあ。今まで何千本食べたことだろう。いや、何万本か?
 ボクらは彼女のことを『芋レンジャー』と呼ぶことにした。

   

 (2011.05.07)   △このページのトップへ

『箱根の湯』38

 箱根の湯はブルーだった。
 オリちゃんからいただいた入浴剤。 
「どれに入ろうかな?」
 とりあえず、1回目は、『箱根風雲録』という映画を鑑賞した関係でこれに決まった。
 おばあちゃん、大満足!

 (2011.05.06)   △このページのトップへ

『シャルル・ババダン改め・・・』37

 『シャルル・ジョルダン』のポシェットを肩にかけたおばあちゃん。
 姿見を見ながら、しみじみ、こう語った。 
「洒落たババダンだっちゃ」

 (2011.05.06)   △このページのトップへ

『学問は・・・』36



春の昼下がり、『学問のすすめ』をひもとく。分厚い!!  



 えっ! 何、何? これ何?



 う〜ん・・・、学問は・・・、学問は・・・。   



「学問はうめもんだ!」(おばあちゃん談) 

 これは、モモコちゃんからから送られてきた震災支援品『自分で作る最中』で〜す。

 (2011.05.06)   △このページのトップへ

『春盛りやねえ』35

 「うちの桃の花」。
 それを手に持った「うちの妻」。
 右は、そろそろ終わりの「うちの梅の花」。 
 ちなみに、この「桃の木」は、「おじいちゃん桃」と「おばあちゃん桃」があって、ボクらがこの村に来た7年前に植樹したものなんです。
 おばあちゃんは感慨深げに、妻の生けた「夫婦桃」を見て、今は亡きおじいちゃん(マドロスさん)の面影を回想しているようでした。
 いい天気・・・。
 おばあちゃん! 部屋で毛糸ほどいてばかりいないで、さあ、外に出ようよっ!

   

 (2011.05.05)   △このページのトップへ

『や、ちょっとこれカメムシでない?』34

 朝、ボクが起きてくると、すっかり自室化した部屋を掃除し終えたおばあちゃんが言った。
 畳の隅を指差して。
「え? どれどれ」 
 「虫バスターズ」のボクが駆け寄った。
 黒い小さな固まり。
「それ、カメヌシでない?」
 プッ!
 ボクが吹き出した。
「綿ぼこりだっちゃ」 
「えっ?」
「ワ・タ・ボ・コ・リ」

 (2011.05.05)   △このページのトップへ

『シャルル・ババダン』33

 見よ! これがおばあちゃんのフレッシャーズ・グッズだ。
 リエさんと妻からのプレゼント。
 昨日、秋田のデパート『本金西武』で買いました。 
「シャルル・ジョルダンよ! 高級ブランドなんだからね!」と、妻。
「何? そいづ」おばあには、馴染みのない名前だったようだ。
「シャルル・ジョルダン!」妻が強調した。
「フランスの有名ブランドだよ」ボクも補足。
「シャ・ルル? ・・・」おばあちゃんポカン。 
「ジョ! ル! ダン!!」
 いい加減に覚えろ! とばかりに、妻。
 おばあちゃんは、ポッシェットを肩にかけたままこう言った。
「な〜に、シャルル・ババダンだっちゃ!」 
 おばあちゃん、ナイス!
 でも、照れながらもね、おばあちゃんはこれ、ケッコー気に入っているんだよ。



 (2011.05.05)   △このページのトップへ

『眠いのでR』32

 4時半起床。
 『舘(たて)神明社』という村の神社の今日はお祭り。
 参道を掃き清めるために、ボクは竹ぼうきを持って出掛けたのでR。 
 そこまではよかったのでRが、そのあとが大変だったのでR。
 新会長のマサショーリュー氏と元会長チビギャン氏の「いざこざ」に巻き込まれたのでR。
 村の山のカギがどうのこうのという、吾輩にはサッパリ分からないテーマに付き合わせられたのでR。
 次は、村の土木山林部長のテンシサマ氏とマサショーリュー氏の「いざこざ」にも付き合わせられたのでR。
 コン(コーゾーさん)が、山に行くのに道がふさがってどうのこうの・・・。ヒロユキの何たら機械を使えば何たらかんたらで、かんたら何たら・・・。その場合の経費を村で出すのか出さんのか・・・。
 マサショーリュー氏いわく。
「オレは聞いでねえ! なんも出すごどね!」 
 その一点張りなのでR。
 そこへ体育部長のヨシカズ氏が通りかかってしまったのでR。「総会の資料、なしてオレさ渡さね!」と、マサショーリュー氏はなおも怒ったのでR。
 そこへ、前出のチビギャンが赤いトラクターで通りかかってしまったのでR。また山のカギの件が再燃したのでR・・・。あ〜あ、なのでR。
 道のど真ん中で、かれこれ2時間も、入れ替わり立ち替わり村を挙げて「いざこざ」ったのでR。
 竹ぼうきの柄をあごに当てたまま、その間ずっと、吾輩はブルブル震えながら(寒くて怖くて)黙って佇んでいたのでR。

 (2011.05.04)   △このページのトップへ

『川の字解消』31

 おばあちゃんが、勝手に『川の字』を解消して、自室に布団を敷いた。
 文庫本やらラヂオやら、パジャマやら何やらかにやらを自室に持っていった。
 今日は久しぶりに晴れたので、朝からソワソワと布団を干したりして、完璧に自室に泊まる準備を完結したのだ。 
 ボクたち、ちょっと取り残された感じ・・・。
 そんなに嫌だったの? 川の字。
 何だか・・・さびしい。



 (2011.05.03)   △このページのトップへ

『気仙沼頑張れ!』30

 妻の後輩で気仙沼が実家のオリちゃんから「宅配便」が届きました!
 ボクのエッセイを読んで、おばあちゃんが来ていることを知って、「お母さんに」ということで、いろんなものが入っていました。
 癒しと健康と美容をテーマにした品揃えに、おばあちゃんも妻もボクも感心して見入ってしまいました。 
 「ダージリンティー」「充実野菜ジュース」「美人の湯」「わさびせんべい」「バームクーヘン」・・・。さらに「エビスビール」まで。
「オリちゃん、やさしいね!」と、ボク。
「気が利いてるよ、まったく!」と、妻。
「あんだ、いい後輩持ったねえ・・・」と、おばあ。
 手紙には、ボクにとって最もうれしいことが書いてあった。
『絶対、気仙沼のサンマとホタテを持って遊びに行きますね!!』
 わ〜い! 頑張れ、気仙沼! 頼むぜ! サンマ! ホタテ!

 (2011.05.03)   △このページのトップへ

『これはジェラだな』29

 あの人から久しぶりにメールが届いた。こんなことが書いてある。

 ヤッシ〜、桜咲いたか?
 またまた『エッセイ2』を狂ったように、チェックしてますよ。今日は20日ぶりの休みの前日で、心にも若干の余裕があって、お前にメールしました。ばあちゃんの存在が、俺の思う『平成版サザエさん』になっていて、非常に好感を持てます。ばあちゃんに俺の事も是非宣伝しておいて下さい。俺がいなければ、ヤッシは半人前であることも確実に伝えておいて下さい。『乾杯』を歌ったクダリでは俺の存在を忘れてないかい? ヤッシのサイドの神様はトーエーだよ!『東栄がいたら、町村は涙の洪水だった…(津波とは書けない)』なんて一行を忘れてないかい?
 てなわけで、最近はジャズギターにもはまりながら、愛するヤッシのために日夜サイドギターの上達に努力する積善くらげリーダー鈴木東栄からの愛のメッセージでした。ヤッシ、いいともだちを持ったね。

 そっか、そういえば彼は『積善クラゲ』のメンバー、(失礼!)リーダーさまだったんだ。
 失敬、失敬、さるまた失敬!
 君のことは、おばあちゃんにもしっかり伝えてあるよ!
 YOU-TUBEも見せたよ。
 さあ、これからもしばらく『平成版サザエさん』続きますよ〜。楽しみにしててね〜。
 君がここに来たくてウズウズしてることもよ〜く分かってますよ〜。
 被災者割引を利用して、『サザエさんファミリー』に混ざってみてはどうだい?

 (2011.05.03)   △このページのトップへ

『帰っちゃったよ・・・』28

 あ〜あ、みんな帰っちゃったよ。
 三温窯さんでお買い物をし、大潟村の『菜の花と桜ロード』をドライブし、道の駅でお土産を買って・・・。
 そして、餅家のみんなは帰途につきました。
 さみしくなっちゃった。
 今、おばあちゃんと3人で、楽しかった思い出を振り返りながら、残った「おせんべい」などを食べています。
 何だか気が抜けたので、今日はサラッと食べて、風呂に入って早めに寝ます。



 (2011.05.02)   △このページのトップへ

『8人も泊まってる』27

 我が家になんと8人もの人が泊まっている。
 ボクらに餅家の5人とおばあちゃん。
 昨夜は『魅惑のだまパーティー』で大いに盛り上がった。
 自分で言うのもなんだが、U子へのサプライズプレゼントの『乾杯』の弾き語りはサイコーだった。
 U子を泣かせてしまった。みんなも泣かせてしまった。
 調子に乗って4回も歌ってしまった。
 喉が痛い。
 1回でやめときゃよかった。
 そんな楽しかった一夜もアッという間に終わり、今日は皆さんお帰りになる。
 さみしいな。
 今日は雨模様。どこへ行こうかな?



 (2011.05.02)   △このページのトップへ

『おやつ食べ過ぎ!』26

 おばあちゃんが来てから、おやつの量が増えている。
 日中も食べるが、夜も食べる。
 昨夜は、こっちに来て初めての「シアタータイム」。
 山田洋次が選んだ『若者たち』を観た。
 ボリボリッ!
 バリバリッ!
 クチャクチャッ!
 映画が終わるまで食べ続けた。
 映画が終わって、席を立った妻のズボンの写真です。
 これ、お尻です。
 何でしょう?
 ボクには「柿の種」に見えますが・・・。



 (2011.05.01)   △このページのトップへ

『侵出するオバア』25

 以前、『侵出する妻』というエッセイを書いたが、今度は「オバア」が侵出している。
 ドライヤーを自分のものにした。
 耳かきを自分のものにした。
 アカスリを自分のものにした。
 えっ? セコい?
 いやいや、もっと大きなものがありますよ。
 あの『歩いて7歩の高級客室』だって・・・。
 ボクは「侵出する妻」と「侵出するオバア」の間で、行き場をなくしてタジタジになっているわけです。
 今や、ボクが独占できる場所なんてどこにも・・・。
 あっ! いや、あった、あった。
 男便所。
 ここだけは渡さん!

 (2011.05.01)   △このページのトップへ

『歩いて7歩の高級旅館』24

 ついに完成!!
 歩いて7歩の高級旅館。
 のべ4日間、おばあちゃんと3人で、磨き上げ抜いたこの部屋は、『高級旅館の客室』さながらの風格と快適さを兼ね備えた癒しの空間になった。新調したカーテンと照明が素敵だ。
 記念すべき第1号の客は、もちろん「おばあちゃん」。長期滞在客。
 明日から、義姉のリエさんと甥っ子のサトシ、この秋結婚する姪っ子のU子、同じく姪っ子のナオコが来秋する。カッツもくるかもしれない。その時は彼らも利用することになるだろう。
 そーゆーわけで、『歩いて7歩の高級旅館』は人気沸騰中だ。
 なんと、この度有名になった女流作家、あの「上月文青」先生からも予約が入っている。
 読者の皆さんもどうぞおこしやす! あっ、予約をお忘れなくネ!
 何しろ大繁盛なもんで。



 (2011.04.30)   △このページのトップへ

『深窓の令嬢』23

 『深窓』とは家の奥深い部屋の窓。深窓の令嬢とは、世俗から隔離された上流階級の女性を言う。
 さて、うちのおばあちゃん。
 この村の男やもめたちから『深窓の令嬢』と思われ始めている。
 村の役員であるチョロさんは、用もないのに頻繁に足を運ぶ。
 よこしまな!
 勘違いしないでほしい!
 彼女は『シンソウの令嬢』である前に、『シンサイの令嬢』なのだぞ!

 (2011.04.30)   △このページのトップへ

『ラヂオ、べェ〜!』22

 写真を撮れば一発で分かるんだけど、文筆家としては文章で伝えるのが仕事。
 タイトルのイメージ、上手く伝わればおなぐさみ。
 どこにでもある、ごくフツーの黒いトタンジスタラヂオ。この度の大震災で大活躍しました。
 ラヂオには「音量」と「選局」のクルクルが付いていますよね。クルクル回して、ボリュームを上げたり、局を選んだり・・・。局を選ぶためにクルクルを回すと、赤い棒状のものが左右にスライドします。分かるかなあ?
 そのスライドする赤い棒状のものは、透明なカバーで覆われています。そのカバーによって、赤い棒状のものが外に飛び出さないようになっているわけです。分かります?
 ところが・・・。
 うちのラヂオは、そのカバーが壊れてなくなってしまったんです。
 で、どうなったか?
 クルクル・・・。
 べェ〜!
 クルクル・・・。
 べェ〜!
 えっ? 伝わってない? あっ、そう。じゃあ・・・。



 こんな感じ。
 深刻な状況下だっただけに、これには結構笑っちゃったのよねえ。(今だから白状するけど)

 (2011.04.30)   △このページのトップへ

『揚げ出し豆腐のニラあんかけ』21

 真理ちゃんはすごいぞ!
 『揚げ出し豆腐のニラあんかけ』だって作れるぞ!
 『揚げニラ』は、本当にうんまいぞ!
 おばあちゃんも大喜びだぞ!
 おじいちゃん(マドロスさん)もトミさんもうれしそうだぞ!
 毎日でも食べたいぞ!

  

 (2011.04.30)   △このページのトップへ

『満身創痍の三役会』20

 ボク。会計。持病「腰痛」「歯痛」「尿管結石」。
 ガッツ春松氏。副会長。持病「腰痛」「五十肩」。
 マサショーリュー氏。会長。持病「痛風」「腰痛」「糖尿病」「太腕部の原因不明の激痛」「かんしゃく持ち」・・・。
 親睦の目的を兼ねた「三役会」はマサショーリュー氏が「おいの小屋」と呼ぶ、彼の別宅兼仕事部屋で行われた。
「鍋っこ食わせる」
 そう言われて、ボクは「熊鍋」を予想したが、「鳥のもつ鍋」という大人しいものだった。
 その席で、上記の持病が披露されたのだった。
 やっぱり会長は、一つ上をいっていた。

 (2011.04.29)   △このページのトップへ

『煮しめ、うめごだ!』19

 おばあちゃんはすごいぞ!
 煮しめの味はサイコーだぞ!
 鳥の手羽元も入っているぞ!
 余った具材でいいんだぞ!
 晩とお昼の2連ちゃんだぞ!
 毎日でも食べたいぞ!
 今日は写真はありません。あしからず。

 (2011.04.29)   △このページのトップへ

『おばグラ』18

 おばあちゃんはすごいぞ!
 グラタンだって作れるぞ!
 『おばグラ』の具材は、ちくわ、ウインナーだぞ!
 余った具材でいいんだぞ!
 晩とお昼の2連ちゃんだぞ!
 毎日でも食べたいぞ!

  

 (2011.04.28)   △このページのトップへ

『ポータル潟の湯』17

 おばあちゃんを連れて『ポータル潟の湯』に行った。
 おばあちゃんにとって、本当に久しぶりの温泉。
 ボクらにとっても、去年の秋の「おばあちゃんツアー」以来だった。
「おばあちゃん、垢が浮くかもね」と妻が言った。
「アカスリ持っていこう! それから軽石も。足の角質も1センチはたまっているよ」とボク。
「人を浮浪者みたいに言わないで」と、おばあ。
 でも、そう言いながら、おばあちゃんはウキウキしていた。
 ゆでダコになって出てきた2人の顔に、『満足!』『極楽!』の、計4文字が浮き出ていた。
 売店で飲み物を買い、レジのところで妻がモジモジ言った。レジのおねえさんにというよりも、ボクに向かって。
「あのさあ、さっき脱衣場のとこに『被災者は無料』って書いてあったけどモジモジ・・・」
「えっ! マジッ? だったらおばあちゃん該当するんじゃない?」
 日頃でも大きいボクの声が、さらに大きくなった。
「いや、でも、証明がどうとか書いてあったし、もう出ちゃったんだからモジモジ・・・」 
「念のために聞いてみよう!」ボク、大声。
 ボクの大声は、レジのお姉さんどころか、事務所の全員に届いていたようだった。
 飲み物の会計をしながら、おねえさんに聞いた。
「あのう、すいません、あそこにいるのはボクたちのおばあちゃん、いや母なんですが、彼女は石巻から来ました! つまり被災者です! その被災者である母親である人の心の傷を癒そうと、ボクらはこうして温泉に来たんです! そういうわけで、どうか彼女を『被災者』として認定していただけないものでしょうか? ちなみに『り災証明』はありません」 
 ボクが、そんなことの半分も申し述べるまでもなく、おねえさんはニコッと笑って、小さな紙を差し出した。
「ここにお名前と住所を書いてくれれば結構ですよ」
 な〜んだ、そっか。ボクは少し拍子抜けした。
 ボクが記載すると、おねえさんは入浴料300円を返金してくれた。
 「ポータル潟の湯」いいとこあるじゃん! と思った。
 おばあちゃんも、エラく感激して、帰る時に事務所全員に向かって、何度も何度も、深々と深々と頭を下げた。
 クルマの中で、いい気分になったおばあちゃんがこう言った。
「また来ても無料になるんだいが?」 
 この人、何度も来る気になっている。

 (2011.04.27)   △このページのトップへ

『石巻から戻る』16

 おばあちゃんを連れて戻りました。
 石巻の惨状を見てきた。
 被災から1ヶ月半以上たったとはいえ、ボクの目に映る瓦礫の町は、持っていったカメラのシャッターを切れないほどの衝撃だった。
 結局1枚もとれないまま沈黙するしかなかった。
 心には焼き付けた。
 今日からおばあちゃんの気持ちをフレッシャーズにする。
 つまり「楽しむ」のだ。

 (2011.04.26)   △このページのトップへ

『困ったクセ』15

 いよいよ明日に迫った石巻行き。
 そこで食べさせる『だまこ鍋』の材料を買いに、スーパーAMANOへ行きました。
 「うどんコーナー」を曲がろうとして、ボクの目に飛び込んできた『タイ味噌の缶詰』。
 それはどう見ても「場違い」でした。だって、うどんコーナーに「タイ味噌」なんですよ。
「う〜ん。どうしよう?」
 ボクたちはこういう場合、どうしても「タイ味噌はタイ味噌コーナー」に戻したくなる困ったクセがあるんです。「キチンとさん」だからかなあ。
 皆さんはどうしてます? 無視してますか? 店員を呼ぶとか?
 「パンコーナー」に「イチゴにかける練乳」があったり、「豆腐コーナー」に「海苔のつくだに」があったり、レジのそばの「ガム」の棚に「ビットウィーン歯ブラシ」がささっていたり、そういうことありますよね?
 あれは、明らかに「図々しいおばはん」が、途中で心変わりをして、「やっぱりこれや〜めた!」となって、さりとてあった場所まで引き返すのもおっくうで・・・。
 結果、「え〜い! ここに置いちゃえ!」ってことになるんでしょうね。きっとそうですよ。おばはんがやりそうなことです。
 彼女たちのせいで、今までボクたちはどれだけの「不正に置かれた商品」を元の場所に移動したことか! 
 でも、今日はちょっと時間がなかった関係もあって、「タイ味噌の缶詰」はそのままにしてしまいました。
 ちょっと罪悪感がありました。

 あっ、そうそう、明日は早くから出掛けるので、エッセイや『十六団子』はしばらくお休みになりま〜す。

 (2011.04.22)   △このページのトップへ

『ジュンノスケ君』14

 妻は妻で、最近熱を上げている男がいる。
 確か「NHK青森放送局」だったと思うけど、そこの若いアナウンサー「何とかジュンノスケ君」です。
「第1に声がいい」
「第2に目がいい」
「キリッとして目力がある」
 ボクらはどうも、キリッとしている子が好きみたいです。
 お互いフレッシャーズに弱いですねえ。
 春ですねえ。

 (2011.04.22)   △このページのトップへ

『デレデレしてるよ!』13

 会計の仕事はつらい。
 でも、唯一楽しみなことがある。
 それは、「JAバンク五城目支所」の佐藤麻衣さんに会えることで〜す。
 この春から入ったフレッシャーズですが、仕事はテキパキ、容姿はキリッとしていて、愛想も悪くない。というか、すごく可愛いのです。
「JAに置いておくのがもったいないな」
「うん。あの子なら都会でも十分通用する」
「それどころか、女優でもやっていけそ」
 妻とそういう会話をしながら、出金を待っておりました。
「伊藤さ〜ん」
「はい、はい、はい、はい」
 ボクがお金を数えて戻ってくると、妻にこう言われました。
「デレデレしてるよ!」

 (2011.04.22)   △このページのトップへ

『マサショーリュー会長との決死の攻防戦』12

 晩酌タイムのさなか、彼は猟銃を持って勝手口に現れた。(うそ、うそ!)
 些細なことからトラブルになった。
 勝手口で、1時間半、お互い1歩も引かぬ決死の攻防戦。
「殴るなら殴っていいっすよ!」
「何だど、この野郎!」
 会長と会計がにらみ合った。
 その間、戸を開けたまま、彼はタバコを25本吸った。寒かった。
 そして疲れた。
 やがてにらみ合いは終わり、「歩いて4歩の居酒屋」にボクが戻ると、居酒屋の女将は青い顔でこう言った。
「おしっこ、もれそー!」

 (2011.04.22)   △このページのトップへ

『回転する妻』11

 と言っても、からだがクルクル回っているわけではありませんよ。
 ゼンマイ仕掛けの「フランス人形」じゃないんだからね。
 頭です、頭。グルグルフル回転。
 通販のカタログでようやく「決断」した服なのに、一晩たってまた悩み出しました。
「やっぱりやめようかな?」
「いいから買えば?」
「う〜ん。でも・・・」
 これ、今始まったことじゃないんです。
「やっぱり買おうかな?」
「やめな、やめな」
「やっぱり買う!」
 いつもこんな感じ。

 (2011.04.21)   △このページのトップへ

『フレッシャーズおばあ』10

 あさって石巻に行くのですが、おばあちゃんはもうハカハカして、背中に「羽根っこ」が生えているようです。
「毛布を洗えるくらいの『大型全自動洗濯機』を買ってあげる!」
「あと、カチッとすぐに火がついて、魚も焼ける『ガス台』を買ってあげる!」
 と言ってます。
 どうやら、おばあちゃんは『財布』にも「羽根っこ」が生えているようです。
 そりゃそうか。お金があっても何も買えなかった生活だったんだもんな。
 不本意だけど、そういうものを買わせてあげることも「親孝行」かもしれません。
 これは本人には内緒なんだけど、今まで物置に使っていた8畳の部屋を、おばあちゃんの「マイルーム」に改修する計画です。
 おばあちゃんはやがて、リフォームしたその部屋にタンスやら電子レンジやらの家財道具を持ち込んでくることでしょう。
 「ことなひまめ」に「フレッシャーズおばあ」を加えた『オッペケペーですっとこどっこいな日常』がもうすぐ始まります。

 (2011.04.21)   △このページのトップへ

『黄色から始まる』9

 いろいろあって、秋田にも春がきました。
 まずは「黄色」から始まります。
 『サンシュユ』と『水仙』の花。
 うちの周りに咲いてます。
 『ウメ』はようやく咲き始め、『サクラ』はまだつぼみ。
 『桃』もまだのようです。
 庭の枯れ草の上で、隣の猫(チャッコ)が思い切り腹を出して昼寝をしてました。
 妻に髪を切ってもらい、生協のカタログを見ていたら、ボクも眠くなってきました。
 春眠暁を覚えず・・・。
 おやおや、妻のほうが大口開けて寝入ってしまいました。

  

 (2011.04.20)   △このページのトップへ

『目張り』8

 五木ひろし、堀内孝雄といえば『目張り』で有名だ。
 目の限りなく「線状」な人が、目を「棒状」に偽装する装置が『目張り』である。
 切ないね。
 昨日、スーパーで『春の魚』を見つけた。
 彼らには悪いが、この方は立派な目を持っていた。『目張り』要らず。
 その名は『メバル』。『目張る』からきているらしい。
 メバっているのに、値段はイバっていないところがいい。
 えらと内蔵を取って、姿煮で食べる。
 絶品! 死ぬほどうまいよ。
 ああ春だなあ・・・釣りっこに行きたいなあ。

 (2011.04.20)   △このページのトップへ

『深夜のパン食い競走』7

 映画『トッツイ』を観て、「さあ、寝るか」となった。
 腰の辺りがかゆかった。
 湿布薬のせいだった。なので、ビリビリビリとはがした。
 丸めた。
「はいっ!」
 妻に放り投げた。
「パクッ、あっ!」
 妻は口でキャッチしようとしたが、鼻に当たって惜しくも床に落ちた。
「はいっ!」
 それを拾って、今度は妻が投げた。
「パクッ、あっ!」
 ボクも口でキャッチしようとしたが、おでこに当たって惜しくも床に落ちた。
 そーゆーことをかれこれ18回やったのち、やっとボクがキャッチした。
「やったあ〜、ウグウグ・・・」
 妻は、怒った顔で「放れ! 放れ!」のサインを出した。
 それから1時間後、妻はようやく、薄汚れた固まりをキャッチすることができた。
 意外に盛り上がった。

 (2011.04.20)   △このページのトップへ

『エコ女房』6

 ゲンゴロウの女房は「いい女房」。
 であると同時に「コイ女房」である。
 ゲンゴロウは幸せ者である。
 その女房が今、ボクを見つめてこう言った。
「今日、飲みながら、生活改善の提言がある!」
 おっ! なんだなんだなんだ。
 生活改善の提言?
 しかも飲みながら?
「つまり我が家のエコを考えたい!」
 さっきからWEBで、「待機電力」のことをいろいろ調べているようだ。
 「エコ女房」と呼ぼうか。

 (2011.04.19)   △このページのトップへ

『ゲンゴロウの悩み』5

 朝、4時ごろだったか、「ドシンッ!」という音で目が覚めた。
 秋田を震源とする地震だった。
 南部の震度が5弱だったけど、五城目町は2ですらなかった。
 それならば寝ます。
 そう思って寝ようとしたら、「タタタタタタッ」という音で起こされた。
 天井裏のネズミだった。
 しばらくしてその音は収まった。
 それならば寝ます。
 そう思って寝ようとしたら、「ンミャ〜オン」という甘い声がした。
 十八女(さかり)のついた隣猫のチャッコだった。
 彼女は逢い引きを果たしたのだろう、間もなく大人しくなった。
 それならば寝ます。
 そう思って寝ようとしたら、「ギャン! ギャン! バダバダバダバダ・・・」という騒々しい音がした。
 もちろん、あのキジたちだった。
 それならば寝ます・・・。
 というわけには・・・いくわけねえだろ!

 (2011.04.19)   △このページのトップへ

『未曾有』4

 最近この言葉をよく耳にする。
 言語方面の水に棲んでいる『ゲンゴロウ(言語郎)』の私は、気になって気になって夜も眠られないことがあるんです。
「ミゾーウーのことが起こりました!」
 と、あるニュースキャスター。
 いけません! そういうふうにのばしてはいけません!
 「ミ! ゾ! ウ!」とはっきりハキハキしゃべりなさい!
 ああ、思い出した。そう言えば、国会答弁で堂々と「ミゾーユー!」としゃべった男がおった。あれは一国の首相だった。学習院の出身だった。
 んもう、こういうのやめてくれない! 『ゲンゴロウ』怒るよ! まったくもう!
 そうそう、そう言えば、うちの自家製味噌が残り少なくなった。
 こちらは『味噌有』じゃなくて『味噌無』である。
 おばあちゃん来たら、一緒にまた作っぺしねえ。

 (2011.04.18)   △このページのトップへ

『劇団いざこ座』3

 村の劇団名が正式に(勝手に)決まりました。
 その名も『劇団いざこ座』で〜す。
 座長は「ゴッド」さんか、彼女の旦那の「ございました」さんになる公算が高いです。 
 寝ながら脚本を考えていたのですが、芝居名は『おみゃどご好ぎだ!』です。
 パリの小学校の教室を舞台に、様々な「いざこざ」を題材にした爆笑コメディになる予定です。できれば「マサショーリュー」さんにも出演してもらいたいのですが・・・おそらく無理でしょう。
 そういえば、昨日、ゴッドさんにこの話をした時、彼女はこう言っていました。
「村でだば絶対やらにゃども、老人ホームでだばやる!」
 う〜ん・・・。
 やっぱそっちかねえ。そういう方向に行くんだべかねえ。

 (2011.04.18)   △このページのトップへ

『忙しい一日』2

 朝、チョロさん、マモルくんが来ました。町内会費の集金のお金を持って。
 7つの班に分かれて役員が集めることになっているのです。
 会計のボクも例外ではないので、7班7名の集金に出掛けました。 
 1回で集められたのはボクも入れて3人だけ。
 日曜日なのに、みんな農作業に出ているようです。
 そろそろ田植えの準備の時期ですもんね。
 昼時にもう一回行こうと思ってご飯を食べていたら、ゴッドさんがお金を持ってきてくれ、仙台で被災した息子を7回も支援に行った話を、妻とボクに延々30分以上していきました。
 彼女は、例のマサショーリュー氏との「お前の母ちゃんデベソ騒動」で知られる、和田アキ子クリソツのアネゴです。
 チラッと、『劇団田舎座』(仮称)の話を持ちかけてみると、「おう! それノッた!」と言ってくれました。
 ただし、おっそろしく怖い顔で、こうも言いました。
「町内会ど関係ねえべ。関係あるごったば、オラ絶対やらねてがな!」
 ボクは、「え、え、ええ、もちろん、単独の劇団です。利害関係はありません」と言うしかありませんでした。
 そういうわけで、町内会行事でのデビューはできそうもなくなりました。
 それが終わって、冷めたご飯を食べようとしていると、今度は隣のケンゾーさんが、こちらもご丁寧にお金を持ってきてくれました。
 彼は、元会長として、現在進行中の「県道拡幅計画」の傾向と対策を、延々と40分していきました。
 妻は、その間ご飯を食べ、休暇前の追い込み仕事に入っていました。
 ボクは、何だかご飯を食べたんだか、食べなかったんだか分からないまま、おばあちゃんが来ても寒くないように、最後の薪割りをしました。

 あっ、そうそう。
 もうお気付きの方も多いと思いますが、エッセイ『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常2』が、自動的に始まってしまいました。
 そんなわけで、またごひいきにね! (おいおい、お前、ズイブン勝手だなあ!)

 (2011.04.17)   △このページのトップへ

『おばけごっこ』1

 子どもの頃やりませんでした?
 暗がりで、懐中電灯を自分の顔に向けて、
「ばああ〜!」 
 ってやつ。
 ボクらはいまだにやってます。
 で、実は密かに企んでいることがあってね。
 今度おばあちゃんが来るでしょ?
 川の字で寝るんですが、その時にね。
 ・・・。
 やっちゃうの! クックックック・・・。

 (2011.04.17)   △このページのトップへ

『ことなひまめのオッペケペーですっとこどっこいな日常』パート1

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